男子プロテニス協会のATPは29日、毎年10月から11月にかけて開催されているロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)の開催地を2025年からパリ・ラ・デファンス・アリーナに変更すると発表した。これにより…

男子プロテニス協会のATPは29日、毎年10月から11月にかけて開催されているロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)の開催地を2025年からパリ・ラ・デファンス・アリーナに変更すると発表した。これにより1986年から同大会が行われていたアコーアリーナで開催されるのは39年目となる今年が最後となる。
昨年の同大会決勝ではN・ジョコビッチ(セルビア)G・ディミトロフ(ブルガリア)を6-4, 6-3のストレートで破り、同大会最多7度目の優勝を果たした。
今回の発表によると、会場の変更はATPが定めた「マスターズ1000」における会場の規模などの基準を遵守するために行われる。
この結果、観客収容人数は現在の16,800人から23,000人に増加する。
また、コート数が増えることで深夜の試合を可能な限り避け、選手の負担軽減に繋げるとしている。
昨年大会ではJ・シナー(イタリア)が深夜2時半過ぎに2回戦を終え、次の日のスケジュールでは3回戦が第4試合に組まれたことで「準備する時間が12時間もなかった」との理由で棄権を余儀なくされていた。
選手の負担軽減につながる変更になることは喜ばしいが、所在地の「ベルシー」の愛称で親しまれた会場の歴史に幕が落とされることには一抹の寂しさもある。