国際スケート連盟(ISU)は30日、2022年北京冬季オリンピック(五輪)のフィギュアスケート団体戦3位だった日本を2位に繰り上げると発表した。1位だったロシア・オリンピック委員会(ROC)の出場メンバーの一人、女子のカミラ・ワリエワが、…

 国際スケート連盟(ISU)は30日、2022年北京冬季オリンピック(五輪)のフィギュアスケート団体戦3位だった日本を2位に繰り上げると発表した。1位だったロシア・オリンピック委員会(ROC)の出場メンバーの一人、女子のカミラ・ワリエワが、ドーピング問題でスポーツ仲裁裁判所(CAS)から4年間の資格停止処分を受けたため、ワリエワのみを失格処分とした。当初2位だった米国は1位となり、ROCが3位となる。

 ワリエワは北京五輪の期間中、過去大会でのドーピング検査で陽性反応が出ていたことが発覚。当時15歳だったワリエワは祖父が使っていた薬が誤って体に入った可能性を主張した。

 この問題を調査したロシア反ドーピング機関(RUSADA)は昨年、同選手に「過失はない」と判断。世界反ドーピング機関(WADA)はこれを不服とし、処分を求めてCASに提訴。CASは今月29日、ワリエワのドーピング違反を認めて4年間の資格停止と21年12月以降に出場した大会の失格処分を決めた。