栃木県日光市の小学生アイスホッケー選手2人が来月、世界の舞台に挑む。いずれも小学6年の福澤羽琉(はる)さん(12)と阿部匠吾さん(12)。カナダ・ケベック州で来月7日から始まる世界最高峰の国際大会に日本選抜として出場する。 大会は「ケベッ…

 栃木県日光市の小学生アイスホッケー選手2人が来月、世界の舞台に挑む。いずれも小学6年の福澤羽琉(はる)さん(12)と阿部匠吾さん(12)。カナダ・ケベック州で来月7日から始まる世界最高峰の国際大会に日本選抜として出場する。

 大会は「ケベック国際ピーウィーホッケートーナメント」。日本選抜チーム「ジャパン・セレクト」監督の黒川太郎さん(52)によると、世界15カ国の約120チームが出場する。今回で64回目を数え、11~12歳世代の大会では世界最高水準という。

 18人の選抜選手は試合映像を見るなどして選んだ。2年連続出場となる福澤さんには「同世代では国内トップレベル。さらに成長してほしい」との期待を込める。阿部さんについては「フィジカルが強い。動きにも日本人にない迫力がある」と評価する。

 今市第三小の福澤さんはディフェンス。元プロ選手の父親の影響で3歳から競技を始め、小5の昨年も同じ大会を経験した。「出場する選手は体が大きい。当たりも強いしシュートも速い。去年は初戦で負けたので、まず1勝したい」と意気込む。

 初出場の阿部さんは、南原小入学前の6歳で福澤さんと同じ「清滝ドラゴン」に入り、フォワードとして頭角を現してきた。「選抜されることは、まったく予想外」と喜ぶ。「初めての海外なので、体の使い方や技術を学びたい。強いシュートで得点を挙げたい」

 来月1日に出発し、民泊しながら現地で練習試合を重ね、本場のプロの試合観戦なども経験する。

 黒川さんは「国際感覚も身につけ成長してもらいたい」と願い、「世界水準の技術や力を体感すれば、自分に何が足りないかが分かる。世界に飛躍するきっかけにしてもらえたら」と話している。(中村尚徳)