5月11〜14日に神奈川・相模原ギオンスタジアムで行われた第102回関東学生対校選手権(関カレ)。ここでは、出場した主な男子短・中距離選手たちの声をお届けする。コメント井上直紀(スポ2=群馬・高崎) 男子100メートル第2位、男子4×10…

 5月11〜14日に神奈川・相模原ギオンスタジアムで行われた第102回関東学生対校選手権(関カレ)。ここでは、出場した主な男子短・中距離選手たちの声をお届けする。

コメント

井上直紀(スポ2=群馬・高崎) 男子100メートル第2位、男子4×100メートルリレー第6位


――まず100メートルについてお聞きします。今大会の目標を教えてください

 1番を取る、必ず8点を取るということが目標でしたが、それが達成できなかったので悔しいです。

――準決勝を振り返って

 柳田(東洋大)が隣でしたが、ただ準決勝1本走ったという感じだったので、準決勝を走り終わった瞬間から決勝への準備という感じでした。しっかり1着で抜けられたので、良かったなと思います。

――決勝はいかがでしたか

 決勝はスタートで出遅れてしまい、回収しようと頑張りましたが、1個失敗してしまったら及ばないというのがこのレベルだと思うので、苦い経験ですが、いい経験になりました。

――タイムや準備の満足度はいかがですか

 1番以外はみんな一緒なので、タイムは気にしていないですが1番になれなかったこと、8点を早大に持ってこられなかったことはすごく悔しいです。

――続いて4×100メートルリレーについてお聞きします。予選から決勝へのメンバーの入れ替えは事前に決まっていましたか

 そうですね、決勝はあのメンバー(井上-西-島田-稲毛)でいくことは決まっていて、予選もメンバーは決まっていました。

――大会まで決勝のメンバーで練習は重ねられましたか

 基本は決勝の4人でいくかたちでバトンの練習もしっかりしてはいました。

――2日間で5本のレースでしたが疲労やコンディションはいかがでしたか

 4継の決勝で選手紹介された後の流しで左ふくらはぎをつってしまって、学生個人の時も同じ感じでしたが、準備不足でした。稲毛さんと西さんはこれで最後の関カレで、この冬も昨年もお世話になって、開伸さんもそうですが、3人の先輩と優勝したいという気持ちは本当に強かったので、自分がどうこうと言うよりも3人を勝たせたい思いがありました。それが本当に悔しいです。

――最後に今後の目標をお願いします

 来週はゴールデングランプリ、その次に日本選手権があります。シニアの中で戦って自分の位置を把握できるので、タイムや代表というよりも1本1本のレースを勝ち切ることにフォーカスして、走りたいなと思います。

西裕大(教4=埼玉・栄東) 男子200メートル優勝、男子4×100メートルリレー第6位、男子4×400メートルリレー第2位


――今の率直な気持ちをお願いします

 素直にうれしいです。2年前は実力が足りず、補助員をやっていた大会なので、感慨深いです。

――4日間を通しての調子はいかがでしたか

 調子は良かったです。それでも、何本も走るので身体にガタは来ていましたが、4日間を通じて調子は良かったと思います。

――200メートル予選、準決勝の走りは振り返っていかがですか

 試運転という感じで、カーブだけある程度走って直線は流していました。準決勝は、3着を取れば、自分の得意な8、9レーンが確定するので3着を取れればいいなと思って走りました。実際、走っていたら自分が3着なことがわかったので、そこから無理せずに流していました。

――決勝の走りはどのように振り返りますか

 今シーズン、ずっとやってきている、前半から自分でレースを作って、後半で勝ち切るレース展開を意識しました。また、静岡国際では内側に選手が見えて、焦って負けてしまったので、多少先行されても自分の走りをすることを意識していました。実際、カーブを抜けたところで、内側に宇野君(順大)と木村君(明大)が見えたのですが、焦らず自分の走りができたと思います。

――4年目で関カレ初タイトルとなりましたが、それについてはいかがですか

 昨年は競り負けて2位だったので、今年は勝ち切れてタイトルが取れてうれしいです。また、最初にも言いましたが、1年目はケガ、2年目は実力が足りず補助員をしていた大会でもあるので、ここまで来ることができて感慨深いです。

――「3枚残し」を達成できたことについては

 昨年、三浦さん(励央奈氏、令5スポ卒)と澤さん(大地氏、令5スポ卒)と挑戦してできなかったことが、今年は成し遂げられてうれしいです。一方で、稲毛、開伸と100メートルの選手に頼ってしまっている部分はあるので、千田や寺澤大地(スポ2=京都・洛南)、高須といった200メートルを中心としている選手が台頭してきて、関カレとは違ったメンバーで全カレは3枚残しがしたいです。

――今後に向けての目標をお願いします

 今後の個人の目標は日本選手権とユニバーシアードで表彰台に乗ることです。また、両リレーともに悔しい思いをしたので、全カレではリベンジしたいです。

新上健太(人4=東京・早実) 男子400メートル第4位、男子4×400メートルリレー第2位


――まず、400は3枚残しでした。予想はされていたか、併せて感想もお願いします

 目標として3枚残しは掲げていました。学生個人でスプリント陣から刺激を受けたので、短長でもという気持ちは強くありました。準決勝が終わり、3人とも残ったことが分かった時は安心しましたが、決勝では1人も表彰台に乗ることができませんでした。4、5、6位でどんぐりの背比べのような結果で、悔しさの方が大きいです。

――400メートルの予選の走りをそれぞれ振り返って

 予選は200メートル通過前に足を攣(つ)ってしまい、プラスでの通過になりました。しっかり走れれば着順で通過できる自信はあったので、不甲斐ない走りをしてしまったことで、準決勝に対してかなり不安がありました。

――次に、準決勝を振り返って

 準決勝前に天気が大きく崩れ、下克上が起こり得るコンディションになりました。そのおかげもあってか、レースに対してかなりポジティブに準備することができました。外側のレーンだったこともあり、自分の走りに集中して予選のイメージを払拭することができたと思います。

――決勝の走りを振り返って

 決勝は勝負できる位置に付けず、戦うことすらできませんでした。学生個人の時も感じましたが、ラウンドの踏み方で、決勝のレースは大きく変わるなと改めて認識させられました。他大の選手との対決と同じくらい、竹内と眞々田とのレースを楽しみにしていたので、最後は意地で体をゴールにねじ込みました。レースとしての収穫以上に、勝つ選手との差が明確になった試合でした。

――すぎに、マイル(4×400メートルリレー)のことについてお聞きします。決勝のメンバーはあらかじめ決まっていたのですか

 3日目終了時点で、決勝メンバーは直前に発表するという風に言われていました。メンバーも走順も完全にリセットして、その時勝てるオーダーで勝負するためです。実際にオーダーを聞いたのはアップを開始して少ししてからでした。

――決勝のメンバーでこれまで練習はしていましたか

 バトン練習は予選のオーダーを中心に行っていました。当初、西を使うことは考えていなかったため、個人に出た3人と石原、森田で戦い抜く予定でした。

――試合前の疲労や寒さなど調子はいかがでしたか

 3枚残しを達成したこともあり、全員が疲労のある状態でした。寒さについては、春から沖縄など暖かい地に行かず、関東に残って練習を積んでいたため、そこまで気になりませんでした。

――意識していたチームは

 47(秒)切りを3枚持つ筑波、法政、5連覇のかかる東洋は意識していました。特に、この3校は4走にエースを置くパターンが多いため、4走時点でどれだけ差をつけていられるかを意識していました。

――具体的な目標はありましたか

 チーム目標として学生記録を掲げていますが、今大会は勝つことに集中していました。多種目優勝もかかっていたので、勝ちきることを1番に考えていました。

――決勝のレースを振り返っていかがでしたか

 4走の竹内に渡した時点で後続ともっと差をつけたかったです。1から3走の力不足です。2走の西は200メートルの疲労があるなか善戦してくれました。400メートル陣の力不足を感じます。

――これからの目標をお願いします

 チーム目標は変わらず、学生記録の更新、全カレ(日本学生対校選手権)優勝、日本選手権リレーの優勝です。勝てば記録が、記録を出せば順位がついてくると思います。レース後に大前監督から、3分2秒台を狙うぞと言っていただきました。関カレのタイトルを逃してしまいましたが、残るタイトルは全て獲り、その結果として学生記録を更新できればと思います。

竹内彰基(スポ4=愛知・瑞陵)  男子400メートル第5位、男子4×400メートルリレー第2位


――4日間を振り返っていかがでしたか

 全日本インカレ(日本学生対校選手権)では3日間のスケジュールを走り通す体の基盤ができていなかったので、冬季練習を通してラウンドをこなせる底力はしっかり鍛える事ができていると実感しました。

――400メートルについてお聞きします、具体的な目標はありましたか

 今シーズン、なかなか調子が上がっていない状態での関東インカレだったこともあり、エンジを背負う以上最低でも決勝で戦い得点を1点でも多く稼ぐことを目標としていました。そのために、タイムよりは予選、準決勝でしっかり着順で決勝までつなぐ事を意識しました。

――決勝の走りを振り返っていかがでしたか

 決勝は現状自分よりも速い選手がいる中で、どれだけ勝負できるかを重視し、最初の200メートルから飛ばして勝負を仕掛けました。まだまだ調子が上がりきっていないこともあり、思う通りのレース展開ができず最後の30メートルは体が動きませんでした。改善点は把握したので、今後はスピード強化、そのスピードを維持する持久力、そしてラストの根性を鍛えていきたいです。

――3枚残しは予想していましたか

 眞々田(洸大、スポ3=千葉・成田)、新上(健太、人4=東京・早実)は学生個人(日本学生個人選手権)から速いタイムで走っていたので、不安はありませんでした。問題は私自身で、どれだけ調子を戻せるか、関東インカレまで2人がサポートする練習をしてくれたことで、最高潮とは行かないもののなんとか3枚残しを達成する事ができました。早稲田というチームに3枚残しの緊張感を与える事ができたと思います。

――続いて4×400メートルリレー(マイル)の決勝前のコンディションはいかがでしたか

 私がラウンドをこなせていないと言う不安もあり、予選は1年の森田(陽樹、創理1=埼玉・早大本庄)と2年の石原(慎也、法2=京都・洛南)、400メートルの2人に任せて温存させていただきました。決勝は400メートルで2人(眞々田、新上)の疲労が残る中、フレッシュな私がどれだけ逃げ切れるかを意識していました。

――レースを振り返っていかがでしたか

 個人の走りとしては4走としての役割、責任を果たす事ができなくて非常に悔しいです。西(裕大、教4=埼玉・栄東)を含め、3走までがしっかり金で繋いでくれたバトンを私が銀という色に変えてしまいました。4走には各大学のエース選手、日本代表たちがいる中で、今後はチーム全体のパワーアップ、そして早稲田のレースをどう展開していくかにかかっていると考えています。

――最後に今後の目標をお願いします

 400メートルでは、日本代表になった選手たちと渡り合うためにも、最低でも45秒代で走り、リレーの不安要素とならないような信頼を獲得したいです。そして、マイルでは全カレ、日本選手権で優勝、そして学生及び早稲田新記録を樹立し、陸上人生に幕を閉じたいです。

眞々田洸大(スポ3=千葉・成田) 男子400メートル第6位、男子4×400メートルリレー第2位


――まずは4日間の感想をお願いします

 5レースはハードでしたが、何本走っても100のパフォーマンスができるタフさが求められる試合だったと感じました。結果は悔しい気持ちが大きいですが、チームとして戦えたという意味で非常に楽しい試合でもあったと思います。自分の試合は勿論、チームメイトの活躍が流れをもたらしたり、本来の対校戦の形を感じられました。

――まず、400メートルについてお聞きします。具体的な目標はありましたか

 入賞、3枚残しは先輩方とも強く意識していました。また、私は日本選手権標準の突破をしていなかったこともあったので、予選からタイムも意識していました。個人の戦いではなく対校戦だったので、勝てれば記録もついてくるという気持ちで、初めてのインカレの個人レースに臨みました。

――決勝の走りを振り返っていかがですか

 まだまだ戦えたなというのが率直な感想です。それはタイム的にも、順位的にもです。日本選手権の標準突破もできず、下位入賞となりました。ここ一番と言うところでPBや力が発揮できれば、表彰台も見えたと思います。勝負や精神的な弱さが結果として現れたのだと思います。スタート前に早稲田で最低12点取ると決めており、それをぴったり達成することはできましたが、上のレベルで3人で得点したかったという思いがあります。

――次にマイルリレーについてお聞きします。試合前のコンディションはいかがでしたか

 400メートルの後ということもあり、疲労感もありました。トレーナーブロックの皆さんが毎日夜遅くまで対応してくださったことで、最小限の疲労に抑えられたと思います。予選・決勝共にアップ自体の動きが主観的にも、付き添ってくれたコーチ陣や仲間からも良いと言って貰えていたので、メンタル的な面でのコンディションも高まっていたと思います。

――レースの振り返りをお願いします

 予選は後輩2人が次に控えていたこともあり、勿論先頭でリードをつけて渡すことを考えていました。しかし思ったよりも後半ギアが上がらず、課題の残る走りとなりました。決勝では、優勝を目指すだけだったので、自分のベストの走りをしようと思っていました。350メートルまでの流れは過去1番良かったと思います。しかし350メートルを過ぎてから走りがまとまらなくなり、失速してしまいました。自分の走りには全く納得ができていません。監督からも常に「先頭で渡す」ことが1走の役割であると言われていましたが、その最低限もできませんでした。私の所でリードできていれば、ということをずっと考えてしまいます。沢山負担をかけたなかで、先輩方が戦ってくれました。悔いの残るレースとなりました。

――最後に400メートルとマイルの今後の目標をお願いします

 数字的なところで言えば、400メートルは46秒50、マイルは学生記録の更新です。弱さが露呈する試合となり、練習を積み、修正して納得のいくパフォーマンスをしたいと思います。また、学生記録の更新に向けてブロックで一丸となる必要があると思います。今は石原(慎也、法2=京都・洛南)、森田(陽樹、創理1=埼玉・早大本庄)のPBが400メートルブロックの勢いを増してくれる存在であるので、私もチームに大きな影響や効果をもたらす大きな存在になっていきたいと思います。

坂本達哉(教4=東京・淑徳巣鴨) 男子800メートル優勝


――今大会の目標は何でしたか

当初は決勝進出、得点を持ち帰ることを目指していました。しかし、準決勝を終えて思いの外コンディションが良かったことと、組1着で通過出来たことで良いイメージが湧いていたので、決勝進出が決まってからは表彰台を目標に切り替えました。

――身体のコンディションはいかがでしたか

ふくらはぎの張り感はずっと気になっていたのが正直なところです。5月初めに治療に行ってからかなり良くなったものの、ふくらはぎは左右で力の入り具合に差があることは不安視していました。ただ走りには影響なかったので、神経質になりすぎたのかもしれません。その他は特に気になることはなく、仕上がっていたのかなと思います。

――予選と準決勝の走りの振り返りをお願いします

持ち味であるラスト200〜150メートル辺りからの切り替えを練習通り発揮できたので、その点に関しては満足しています。またラストにどれだけ脚を残せるか、そのためになるべく力を使わない走りや位置取りも意識して走れたので、意外と冷静にレース運びができたと感じています。しかし、準決勝は入りの100メートルで集団から遅れをとってしまいました。結果的にレースペースが落ち着いたことで何とか追いついたものの、決勝が速いペースでの展開となった時の対応については、考え直さなければならないという思いがありました。

――決勝のレースプランはありましたか

予選、準決勝と同じく、600メートル辺りまでは前の選手の力を借りて楽にレースを進めること、ポケットされない位置取りをすること、そしてラスト200(メートル)からの切り替えで順位を上げていくというのがプランでした。しかし誰かが速いペースで引っ張る想定もしていたので、入りの100メートルはいつもより力感を上げて、集団の真ん中から後方にかけての位置につくことは意識していました。

――最後の先頭争いの時はどのようなお気持ちでしたか

高校の時の都大会で同じような展開になり、最後の気の緩みで、着差ありで負けて4位になった悔しい経験があったので、絶対気は抜かずゴールの20メートル先が本物のゴールだという気持ちで走っていました。一方で最近のレースでは、ラストの直線でかなり体が動いていたので、そこに関してはある程度自信を持って競り合っていました。後は、ここは何が何でも気持ちで勝ちたい、優勝が目の前に見えているから死ぬ気で走り切るという気持ちでした。競り合った高村君(日体大)は1500メートルで学生個人と関カレを優勝した姿を見ていて、ワールドユニバーシティゲームズも決めていたので、横に並んだ時は、いつも以上にやってやるぞという気持ちもありました。

――初の関東インカレで優勝、自己記録更新、日本インカレB標準突破を達成されました。お気持ちはいかがですか

昨年は標準を切れていなかったため、スタンドから応援していた関カレの舞台で優勝できたことは、非常に嬉しいです。それとともに夢じゃないかと今でもふと思います。冬季練習は大前監督が作成してくださったメニューをやり切り、怪我もなく乗り越えられたので、力がついた実感はかなりありました。ですが、関カレの厳しさは話を聞く中でも感じていたので、正直驚きが大きいです。自己記録更新と日本インカレB標準突破に関しては、順位を狙った上でついてくると思っていましたが、日本インカレへの道が繋がったという点はかなり安心材料になりました。自己ベスト更新で優勝できたのは素直に嬉しいです。冒頭で書いた通り、昨年は標準を切れていなくて応援していた側だったので、現状で関カレの標準を切れていなかったり、今回応援として参加した部員たちの希望に少しでもなれていたらいいなと思います。

――今後の目標をお願いします

目先の目標としては7月のホクレンディスタンスチャレンジで1分48秒台に乗せたいと考えています。また、トワイライトゲームズにもおそらく出場できるので、そこでも勝ち切ることを狙っています。そしてラストイヤーになるので、最終目標には早稲田記録更新も視野に入れたいと思っています。日本インカレ優勝も狙っていきます。後は国体も出れたら嬉しいです。欲張りすぎたかもしれませんが、今後は上記の目標を達成するための練習に取り組んでいこうと思います。

筒井航佑(スポ3=愛知・時習館) 男子800メートル第4位


――今大会の目標は何でしたか

 表彰台に登って、想定得点以上をチームに持ち帰り、チーム目標である「総合優勝」に貢献することでした。

――身体のコンディションはいかがでしたか

 今シーズン始まってからずっとなのですが、状態は良くなかったです。

――予選と準決勝の走りの振り返りをお願いします

 予選は理想としていた展開で、最後も周りを確認して流す余裕がありました。 準決勝は300m通過辺りから足が攣りそうになって、それを庇い走ったため、ラストまで足を残すことができず、ラストがキレなかったです。

――決勝のレースプランはありましたか

 ブレイクから良い位置でレースを運び、自分の持ち味が活かせるところで仕掛ける予定でした。

――決勝の振り返りをお願いします

 ブレイクから良い位置でレースを運べたまでは良かったのですが、1周目の通過が遅くて、やばいなと思いました。600m手前までポケットされて、自分の持ち味が活かせず終わってしまったという感じです。

――収穫と課題はありましたか

 準決勝で出た課題を決勝で意識して走ることができ、良い感覚を掴むことはできたので、修正力と得られた感覚は収穫でした。一方、フロントレースで自分が得意な展開にして勝ち切る自信が今の自分にはないので、自分でレースを作り勝ち切る強さが必要だと感じました。また、他の選手に左右される展開でも勝ち切るレースパターンを今シーズンまだ確立できていないので、自分の持ち味が1番活きるスパートのタイミングを模索しつつ、スパートのキレを磨いていきます。

――今後の目標をお願いします

 今後の目標と言いつつ前半シーズン1番重要視している日本選手権が約2週間後に控えているので、そこでファイナルに残ることと身体の状態次第ではありますが、ホクレンで早稲田記録を更新することです。

池田海(スポ3=愛媛・松山北) 男子110メートル障害優勝


――優勝おめでとうございます。今の率直な気持ちをお聞かせください

 勝てたことは正直に嬉しいというのと、あとはチームに良い流れをもたらすことができて、貢献できたのがすごくうれしかったです。

――自己ベストを決勝で出されましたが、記録についてはいかがですか

 自己ベスト自体は嬉しかったのですけど、レースの内容含めタイムもまだまだ戦えるものではなかったので、満足かといったら全然満足ではないです。

――戦えないというのは、シニアの舞台ですか

 そうですね。

――どういったところを改善すればタイムを伸ばせると考えられていますか

ずっと課題に挙げている踏切と着地の部分でしっかりと進むということです。今回も予選から修正はしていったのですけど、そこの質はまだまだ低くて。結局決勝も、体の動きがバラバラになってしまって内容自体はあまりよくありませんでした。そういった部分を直していったら更に上がってくるのかなと思います。

――序盤、先行を許していましたが焦りはありましたか

 焦りは全くなかったです。というのも、僕のレースパターンとして前半というよりかは、後半で追い越していくというのがずっとあるので。(決勝でも)前に出られるということは分かっていました。後半は、そういった選手は落ちてくるので、前半は前に出ていった人のリズムをちゃんと使って後半で自分が力まず冷静にいけたら勝てると思っていました。結果的に冷静に走れたことが、今回の良かったポイントかなと思います。

――次のレースは何を予定されていますか

 日本選手権です。

――日本選手権の意気込みをお願いします。

 前回は予選からうまくビルドアップできなかったので、準決勝までしか行けませんでした。 今年は決勝に進んで、その舞台で戦うというのを目標にしています。

金本昌樹(スポ3=東京・日大桜丘) 男子400メートル障害第6位


――今大会はどのような目標を立てていましたか

 決勝進出、50秒中盤です。

――調子はいかがでしたか

 良くもなく悪くもなく、普通でした。最終日は、朝起きた時の疲労感、筋肉痛が酷かったですが、インカレの決勝なので、もうやるしかないので、覚悟を決めて臨みました。

――予選と準決勝の走りは振り返っていかがですか

 予選のアップで脚を攣ってしまったため、レース中攣らないようにセーブしながら、着順で通過することを考えて走っていました。準決勝は前半5台で力を使ってしまったので5〜8台目のテンポアップができず、後半思うように上げられませんでした。

――準決勝から決勝に向けて修正したところはありますか

 前半楽にいくことと、5〜8台目のテンポアップです。しっかり修正できました。準決勝は着順を意識し過ぎて硬くなったり、レース中色々考えてしまったので、決勝は冷静に、自分のレース展開を遂行することに集中しました。

――決勝の走りを振り返っていかがですか

 レース前に金井コーチ(金井直障害コーチ、令2スポ卒=神奈川・橘)と話した通り、冷静に自分のレース展開をし、イメージ通りに走ることができました。5〜8台目のテンポアップがスムーズにできたので、後半も身体が動きました。10台目を越えてから両ハムを攣ってしまい、前の集団に追いつけなかったことが悔しいですが、脚の攣りは言い訳に過ぎないので、実力不足です。

――今回のタイムと結果をどのように受け止めていますか

 2日間何回も脚を攣ってしまうアクシデントがあったり、かなり寒くて雨の中50秒76と考えると、良い結果だったのかなと思います。

――収穫と課題を教えてください

 去年は予選落ちで競走部に全く貢献できなかったので、今年は決勝に残って、わずか3点ですが部に貢献出来て良かったです。課題は、今回のように学生トップ選手を相手にしたとき、僕のレース展開では前半で離され過ぎて、後半に勝負できる位置でレースを進められないことです。金井コーチとの話で、今の努力度のまま前半のタッチダウンを上げる必要があるので、今後は走力強化を軸に取り組みます。テンポ良く、楽に速く走るというのを追求します。

――今後の目標をお願いします

 今シーズンの目標は、49秒台突入、全カレ6枚残しです。全カレ6枚残しを果たして、お世話になってきた天智龍さん(田中天智龍主将、スポ4=鹿児島南)に恩返ししたいです。

鶴澤元基(スポ2=東京・富士森) 男子やり投第7位


――今日の調子はいかがでしたか

 すごく良かったです。朝起きた時もアップの時も体が良く動くなとは思っていました。

――どのような目標を立てて臨みましたか

 エントリー時の資格記録が下から3番目だったので、とにかく自己ベストを大きく更新して入賞することが目標でした。

――1投目から自己記録を更新されましたが、それについてはいかがでしたか

 自分自身1投目にいい記録が出やすいのでとにかく狙っていました。その上で1投目からちゃんと結果が出たので本当に良かったです。

――雨による中断の影響はありましたか

 体が冷めたりすることなく試合を続行できたので特に大きな影響は無かったのですが、記録にはつなげられませんでした。

――結果を振り返っていかがですか

 とにかく入賞できてよかったです!記録もそうなのですが、何より結果が大事な大会でこうして競走部の力に少しでもなれたことが何よりうれしいです。

――自己記録を更新できた要因は何でしょうか

 自分より高い記録を持った梅澤(祥吾、スポ2=神奈川・金沢)が出られなかった分、自分がなんとしてでも結果を残さないとという思いがありました。また、約1カ月前に自分がミスを犯し、誰よりも覚悟を持ってやらなくてはいけない状況であったため、大会に臨む心持ちがいつもの何倍も強かったからだと思います。

――最後に今後の目標をお願いします

 今回の記録でU20日本選手権に出場することができるのでそこでいまよりも良い記録を出して表彰台に乗ることと、それと同時に全日本インカレの標準記録を切ってそこで戦うことです。数字としては60メートル後半から70メートルにかけて投げることを目標にしていきます。