2020年以来4年ぶりに京都競馬場で行われるシルクロードS。京都競馬場芝1200mコースは基本的には内枠の先行馬有利のコース。  ハンデ戦とはいえ牝馬の54kgからトップハンデ58kgの4kg差なら必要以上にナーバスになる必要はなさそう…

 2020年以来4年ぶりに京都競馬場で行われるシルクロードS。京都競馬場芝1200mコースは基本的には内枠の先行馬有利のコース。

 ハンデ戦とはいえ牝馬の54kgからトップハンデ58kgの4kg差なら必要以上にナーバスになる必要はなさそうだ。ローテーション的には、過去10年の高松宮記念優勝馬のうち半数となる5頭が、このレースをステップにして本番を制しているほか、一昨年のナランフレグも本番前にこのレースを使っていた。本番を占うには見逃せないレースだ。

 ◎ルガルは京阪杯2着馬。スタートはやや出負け気味だったが、すぐにリカバリーして流れに乗り、最後の直線は外から力強く伸びた。結果的にはトウシンマカオの決め手に屈することとなったが、評価できる内容だった。今回は初めて背負う57.5kgがポイントになりそうだが500kgを超える大型牡馬。大きく割り引く必要はなさそうだ。京都競馬場は【1-3-0-1】で、このうち芝1200m戦は【0-2-0-0】と今回は重賞初勝利のチャンスだ。

 〇アグリは阪急杯の優勝馬で、セントウルS2着。昨年暮れの阪神カップ3着とGI以外では大きく崩れていない。芝1200m戦は5戦して勝ち星に恵まれていないが、高松宮記念は最後の直線で1度は先頭に立つようなシーンがあり、スプリンターズSも前残りの競馬となった中で最後は大外から良く伸びた。近走、前に行けなくなっているのが少々気になるが背負いなれた58kgなら、逆転も視野に入れておきたい。

 ▲ジューンオレンジは白秋S優勝馬。3歳春にはフィリーズレビュー3着もある。勝ち上がってから、掲示板を外したのは桜花賞のみ。前走の出負けが少々気になるが、当時は間隔も詰まっていた。今回は、しっかりと間隔をあけて挑む1戦。まだ精神的な課題は残るものの、曾祖母は桜花賞2着ツィンクルブライド。スプリント重賞のペースに対応できればあっさりのシーンもありそうだ。

 △オタルエバーはラピスラズリS優勝馬。2歳夏には新潟2歳3着、3歳春にはファルコンSで3着と健闘している。2度のGI競走以外で、大きく崩れたのは1年ぶりで馬体重20kg増だった水無月Sのみ。ここは芝1200mを連勝しての重賞挑戦となるが、これまでの堅実な実績から芝1400mに大きな不安はなく、また初の京都コースも大きく割り引く必要はなさそうだ。

 △ホープフルサインは昨年の淀短距離S優勝馬。前走のタンザナイトSは久しぶりのスプリント戦でハナ差2着と衰えのないことを示している。この距離でも△エターナルタイムと、芝1200mで3連勝中のバースクライも大きな差はない印象だ。