優勝馬にはフェブラリーSへの優先出走権が与えられるレースで、過去10年間だけでもこのレースをステップに昨年のレモンポップなど4頭がフェブラリーSを制しているほか、一昨年のテイエムサウスダンと、17年のベストウォーリアはこのレースを使って…

 優勝馬にはフェブラリーSへの優先出走権が与えられるレースで、過去10年間だけでもこのレースをステップに昨年のレモンポップなど4頭がフェブラリーSを制しているほか、一昨年のテイエムサウスダンと、17年のベストウォーリアはこのレースを使ってフェブラリーS2着。シルクロードS同様に、本番との関連性が高いレースだ。

 ◎エンペラーワケアは御影S優勝馬。芝1600mの新馬戦は逃げて失速してしまったが、矛先をダートに変えると快進撃を開始。ダート1400mの未勝利を逃げて10馬身差で楽勝すると、続く1勝クラスは休み明けながらも、同じ日に行われた2勝クラス特別のインディアトロフィーを0.2秒上回る好時計で快勝。昨秋はドンカスターカップを4馬身差、御影Sを3馬身半差で楽勝。ダートに限れば【4-1-0-0】と底を見せていない。曾祖母に米古牝馬チャンピオンのジュエルプリンセスがいる血統で、おばのダンシングラグズも米G1優勝馬。先行力としっかりした末脚は大きな武器になりそうだ。

 〇タガノビューティーは、武蔵野S2着馬。このレースは3年連続の挑戦で過去2年は3着4着。それを含めて東京競馬場ダート1400mコースは【2-2-1-1】。追い込み一辺倒ゆえに直線の長いコースを得意としており、前走の武蔵野Sもドライスタウトの後塵を拝したものの上がり3ハロンはメンバー最速を記録。まだまだ衰えがない事を示した。重賞未勝利とはいえ、積み上げてきた実績は1枚上の印象。豊富なキャリアを生かしたい。

 ▲サンライズフレイムはオータムリーフS優勝馬。まだまだ粗削りな面を残す馬で、前走も前々走も大外枠だったにもかかわらずスタートで出遅れ、後方からのレースを余儀なくされてしまったが、加速がついてからの伸び脚は破壊力十分。そんな状態でもここまで6戦して5勝。唯一の敗戦にしても勝ったのが関東オークスを勝つパライバトルマリンで2着ブライアンセンスはユニコーンS3着なら評価を落とす必要はない。500kgを超える大型馬で半兄にドライスタウトがいる血統馬。この先どこまで強くなってくれるか楽しみだ。

 △パライバトルマリンは関東オークス優勝馬。4月の3歳1勝クラスでは逃げてブライアンセンス、サンライズフレイムを抑えて優勝している。ここまでマイル以上で良績を積み上げて来ていることから距離短縮がポイントになりそうだ。

 強烈な追い込みを武器に霜月S快勝の△アルファマムは前走で距離にめどを立てた。ここ2戦は不運続きの△シャマルはダートグレード4勝。その実績は無視できない。最後にダート1400m【2-0-3-4】の△フルムまでを抑えたい。