■シャマル

前走は昨年7月のプロキオンSだったが、馬場入場後に右前肢ハ行で不運にも競走除外に。さらに前々走の交流重賞・さきたま杯でも、レース中にジョッキーが右後肢に違和感を感じて競走中止。ここ2戦連続して、アンラッキーな出来事が続いている。

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しかし、この馬の実力は折り紙付き。大井競馬場で行われた2022年の東京スプリントで重賞初制覇を飾り、その後もサマーチャンピオン、オーバルスプリント、23年3月には黒船賞を制すなど、これまで4つの重賞勝ちがある。交流GIでも1番人気に支持されたことのある素質馬で、実績では最上位の存在だ。

今回は、デビューから12戦連続で騎乗してきた川須騎手とのコンビが復活。この中間は同騎手が付きっ切りで調教に跨っており、入念な乗り込みを重ねている。実戦勘が戻っていれば、復活の勝利も十分にあり得るシナリオ。ここまで人気落ちなら、買って損なしと見た。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。