■アルファマム

昨年7月に桶狭間Sを制して3勝クラスを卒業すると、次戦のNST賞で連勝を飾り、オープンクラスでの初勝利をマーク。前々走のペルセウスSこそ9着に敗れたが、チークピーシズを着けて臨んだ前走の霜月Sは、目が覚めるような末脚で追い込み、ゴール直前で鮮やかに差し切ってみせた。これで昨年下半期は4戦3勝という成績で、4歳シーズンを締めくくっている。

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特に注目すべきは、前走の勝ちっぷり。勝ち時計の1分22秒7は、昨年の東京ダート1400m(良)で記録されたタイムの中で2番目に速いもの。上がり3ハロンも34秒7と芝並みの末脚を披露しており、数字の上では非常に優秀だった。まさに今、充実期を迎えている印象だ。

過去15戦中12戦で最速上がりをマークするなど、末脚が最大の武器。前が激しく競り合い、ハイペースでレースが流れれば、一発まであっていい。要注意の1頭だ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。