今週の日曜日は、京都競馬場でシルクロードステークス(GIII・芝1200m)が行われます。  シルクロードSは高松宮記念の前哨戦のひとつである事から、シルクロードSで上位に好走した馬はGIの大舞台でも活躍しています。  昨年のシルクロー…

 今週の日曜日は、京都競馬場でシルクロードステークス(GIII・芝1200m)が行われます。

 シルクロードSは高松宮記念の前哨戦のひとつである事から、シルクロードSで上位に好走した馬はGIの大舞台でも活躍しています。

 昨年のシルクロードSを優勝したナムラクレアや2着のファストフォース、18年勝ち馬のファインニードル、17年2着のセイウンコウセイ、14年勝ち馬ストレイトガールなどは、同年の高松宮記念でも結果を残しています。今年のシルクロードS上位入線馬が高松宮記念に出走してきた場合も注目して損はないと言えるかもしれません。

 GIでも好成績を残す馬が出走する一戦ですので、1200mを主戦場とする馬が好結果を残しているのもシルクロードSの特徴のひとつと言えます。

 過去10年のシルクロードSでは前走で1200mに出走していた馬が8勝2着9回3着8回と圧倒的な良績を残していますので、前走1200m出走馬には一目置く必要があると言えるかもしれません。

 次いで、良績を残しているのが前走で1400mに出走していた馬で2勝2着1回3着1回となっています。馬券に絡んだ4頭に関しては前走でGIIに出走したかGIで6着以内の実績があった馬に限られますので、前走の格やそれまでの実績に関してはしっかりとチェックしたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走1600mに出走(ただし、GI勝ち馬は除く)
[0-0-0-7]複勝率0%
該当馬:エターナルタイム
(過去の該当馬:18年カラクレナイ3番人気4着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。なお、14年から20年までは京都開催、21年から23年は中京開催となっています。

 上位人気が予想されるエターナルタイムが該当しました。

 先述したように前走1200m出走馬が圧倒的な良績を残していますし、それよりも長い距離から参戦してきた馬は苦戦傾向にあります。

 特に前走1600m出走馬は悲惨な成績となっており、唯一馬券に絡んだのはGI勝ち馬ラウダシオンのみとなっています。GIを勝つほどの高い地力、秀でたスピード能力を持っているラウダシオンでさえ3着と連対を確保する事が出来ていません。

 前走の1600mと今回の1200mは僅か400mの差でしかありませんが、道中のラップや流れなどが全く異なりますので、その違いに戸惑い本来の力を出し切れていないのではないでしょうか。それを克服し好走するにはGIを勝つほど高い地力が必要不可欠になります。

 エターナルタイムはGIタイトルを獲得していませんし、GIで好走歴のある馬が揃った前走の富士Sで6着。上位馬には大きく差をつけられて敗戦していますし、現時点でGI級のポテンシャルがあると証明できていません。

 過去の傾向から前走1600mが不振である事、そして前走1600m出走馬はGI勝ち馬しか馬券に絡んでいない事を考えれば割り引いて考えるのが妥当と言えるのではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。