今オフ、移籍市場の目玉として注目を集めたドジャースの大谷翔平投手。 米スポーツメディア『CBS SPORTS』のマット・スナイダー記者は25日(日本時間26日)、「ショウヘイ・オオタニはすでに殿堂入りしているのか?二刀流のスーパースターがク…

今オフ、移籍市場の目玉として注目を集めたドジャースの大谷翔平投手。 米スポーツメディア『CBS SPORTS』のマット・スナイダー記者は25日(日本時間26日)、「ショウヘイ・オオタニはすでに殿堂入りしているのか?二刀流のスーパースターがクーパーズタウン(野球殿堂博物館の所在地)に到達するために、まだしなければならないこと」というタイトルで記事を公開。

大谷が殿堂入りするであろう根拠と、必要なことを指摘した。

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■米記者「オオタニは殿堂入りの基礎を築いた」

コラムの冒頭で記者は「私の考えでは、彼はまだ殿堂入りに値しないが、資格を得ることができればおそらく殿堂入りするだろう」と私見を展開。

殿堂入りするためには、メジャーリーグで10年以上プレーし、引退後5年以上が経過した選手という条件があるが「彼(大谷)は現在わずか6年だ。ドジャースとの10年契約を考えると規定を飛び越えることはほぼ確実だが、まだ4シーズンある」とし、「『すでに殿堂入りしているか?』という問いに対しては、断然『ノー』だ」とした。

一方で、「オオタニが築いた基礎は、殿堂入り選手のそれだ。人々が彼に『将来の殿堂入り選手』というレッテルを貼り始めるのも悪くない」とし、大谷が殿堂入りするであろう根拠を4つ挙げた。

■大谷が殿堂入りするであろう4つの根拠

スナイダー氏は、まず大谷がすでにMVPを2度獲得している点に注目。「複数回MVPを獲得したのに、殿堂入りを果たせなかった選手は極少数だ」とし、「(薬物使用をした)A-ロッドやバリー・ボンズのようなことがない限り」という条件付きで「3回以上のMVPは殿堂入りを意味する」との見解を示した。

続いて、WAR値(勝利貢献度指数)。WARとは、打撃や走塁、守備、投球を総合的に評価しチームへの貢献度を表す数値だが、大谷は過去3シーズンで平均8.5以上を記録している。同記者は「歴史上、キャリア全体で3回もそれを達成した選手はそれほど多くはない。ましてや連続で達成した選手はいない」と異次元の活躍ぶりを強調。4回以上記録した選手は歴代3人しかいないことに触れ、「オオタニの二刀流スタイルあってのWARであることは理解しているが、それは彼の殿堂入りを支える要素だ」とした。

3つ目は、名声だ。スナイダー氏は「受賞歴とWAR以外で他の殿堂入り選手と比較するのは難しい」とし「(比較対象に挙げられる)ベーブ・ルースも、投手と打者を兼任していた期間はたった2シーズンだけ。オオタニはすでに二刀流として、彼を上回っている」と評価した。さらに、「私は常に『感覚』を意識する。選手を見たとき、偉大な選手のように感じているかどうか」と問題提起。この3シーズンの大谷を見てきた同記者は「強制的に『イエス』だ。彼はまさに殿堂入り選手の風格があると思う」とほかの選手との違いを強調した。

最後に大谷のキャリア成績を、米データサイト『Baseball Reference』を使用し検証。打者・大谷の類似成績トップ10には、殿堂入り選手のデビッド・オルティスとフレッド・マグリフのほか、ピート・アロンソ、マット・オルソンなどの大型スラッガー勢がズラリ。投手・大谷の類似トップ10には、日本のダルビッシュ有のほか、ティム・ベルチャー、アレックス・コブなど質の高い投手が揃った。スナイダー氏は「デビッド・オルティスがアレックス・コブのように投げたらどうでしょうか?」とし「これらの例を念頭に置いてほしい」と、ハイレベルな二刀流を続ける大谷の偉大さを説いた。

■殿堂入りに必要なのは「10年間をやり遂げること」

これらをまとめ、スナイダー氏は「彼は(必要条件に到達するため)10年間をやり遂げる必要がある。実際のところ、数字はおそらくあまり重要ではない。彼はすでにMVP級の二刀流シーズンを3回経験している。あといくつか積み上げただけで到達するだろう」と予想した。

考えたくない例として「10年間プレーができなかったり、崖から落ちるようなパフォーマンスの低下」を挙げたものの、「現実的ではない」と一蹴。10年以上という条件に届きさえすれば、今までの受賞歴と名声でクリアできると見越している。同記者は「ショウヘイ・オオタニは殿堂入りするだろう。私はこれにとても自信を持っています。あとはただ、時間を待つだけだ」と締めた。

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(A.Kudo/SPREAD編集部)