オリンピアンと一緒に走ったよ――陸上女子400メートルリレーで東京五輪に出場した大分県臼杵市出身の児玉芽生（めい）さん（24）が、大分市のレゾナックドーム大分で13日に開かれた「かけっこ教室」に登場し、子どもたちと一緒にランニングを楽しん…

　オリンピアンと一緒に走ったよ――陸上女子400メートルリレーで東京五輪に出場した大分県臼杵市出身の児玉芽生（めい）さん（24）が、大分市のレゾナックドーム大分で13日に開かれた「かけっこ教室」に登場し、子どもたちと一緒にランニングを楽しんだ。参加した県内の小学1～6年生約240人がオリンピアンのアドバイスに耳を傾けた。

　児玉さんは「全身の筋肉を使って」「斜め前を見て、顔を上げずに腕を振って」などと声をかけながら、自ら手本を見せて指導した。

　子どもたちとのエキシビションレースでは、きれいなフォームの走りで魅了。一緒に走った竹田市立荻小学校5年の阿部壮汰さんは「風のような速さだった。オリンピック選手と走れて光栄」と話した。

　最後は児玉さんとのじゃんけんで勝ち抜いた約50人が、シューズ袋やバッグなどにサインをもらった。

　児玉さんは「積極的に参加してくれ、速くなったとか、楽しかったと言ってくれてうれしかった。初心に帰るというか、走る楽しさよりも勝負ばかりを気にしてしまっていたので、『まずは走る楽しさ』という気持ちを思い出せたような気がします」と話した。

　かけっこ教室を開催した明治安田生命は、子どもたちの夢や地元愛を育むことを目的として、地元から世界での活躍をめざす若手アスリートを支援する「地元アスリート応援プログラム」に取り組んでいる。今年度は全国で75人を支援。大分県からは女子100メートルなどで日本記録に挑む児玉さんを支援している。