神奈川大学を箱根駅伝や全日本大学駅伝で優勝に導いた大後栄治氏(59)が陸上競技部駅伝チームの監督を退任し、後任にヘッドコーチの中野剛氏(50)が就任した。18日に同大横浜キャンパス(横浜市神奈川区)で記者会見があり、大後氏は「35年間指揮…
神奈川大学を箱根駅伝や全日本大学駅伝で優勝に導いた大後栄治氏(59)が陸上競技部駅伝チームの監督を退任し、後任にヘッドコーチの中野剛氏(50)が就任した。18日に同大横浜キャンパス(横浜市神奈川区)で記者会見があり、大後氏は「35年間指揮を執らせていただき、感謝している」と語った。
大後氏は1989年にコーチに就任。96年の全日本大学駅伝で初優勝し、97年の箱根駅伝も初制覇。監督に就任した同年の全日本、98年の箱根で連覇を達成した。2017年には、全日本で20年ぶりの優勝を果たした。これまでにマラソンの日本記録保持者の鈴木健吾選手(富士通)ら多くのランナーを育てた。今年の箱根駅伝が100回という節目だったことから「交代を2、3年前から考えていた」という。4月に陸上競技部の部長兼総監督に就任する予定。
後任の中野氏は神奈川大を卒業後、実業団の佐川急便(現SGホールディングス)に入り、引退後は監督を務めた。21年に母校にコーチとして戻っていた。「実業団で培ったものを提供できれば。ぎりぎりのところでもう一つ粘れるというか、しぶといレースができるようなチームに変えていきたい」と話した。(上嶋紀雄)