C.ルメール騎手がエターナルタイム(牝5、美浦・中川公成厩舎)で12年ぶりにシルクロードステークス(4歳上・GIII・芝1200m)に参戦する。  ルメール騎手はJRA重賞を147勝しているが、そのうち1200mで9勝を挙げている。これ…

 C.ルメール騎手がエターナルタイム(牝5、美浦・中川公成厩舎)で12年ぶりにシルクロードステークス(4歳上・GIII・芝1200m)に参戦する。

 ルメール騎手はJRA重賞を147勝しているが、そのうち1200mで9勝を挙げている。これは1600m、2000m、1800m、2400mに続き、1400mと並んで5位タイに過ぎない。しかしながら勝率は高く、騎乗回数が30回以上の距離に限ると、2400m(27%)に次いで2位の23%。単勝回収率は160%もある。ルメール騎手は長距離で強いイメージがあるが、重賞に限れば「1200mで積極的に買い!」といえるだろう。

 今回挑むシルクロードSには過去3回騎乗して、07年のエイシンボーダンが9着、08年のペールギュントが9着、12年のダノンフェアリーが16着。したがって今年は12年ぶり、そしてJRAの通年免許取得後では初めてのシルクロードS参戦となる。

 パートナーはエターナルタイムだ。これまでは1400mから1800mを使われてきたが、体型やフットワーク、そしてロードカナロア産駒であることを踏まえれば、1200mは十分に守備範囲。それどころかベストの可能性も十分にある。重賞初挑戦となった前走の富士Sは6着だったが、休み明けに加え、差し有利の展開になったことを考慮すれば、決して悪い内容ではなかった。重賞級の能力は示している。

 スプリント戦には不動のお手馬がいないルメール騎手。エターナルタイムでシルクロードSの初制覇を果たすとともに、有力馬の1頭として高松宮記念に向かいたいところだ。