ダート1400mはオープン特別こそ多く施行されるが、JRA重賞は同レースとプロキオンSの2つだけ。ダートのスプリンターにとっては数少ない大舞台となる。また、フェブラリーSの前哨戦という意味合いもあり、GIIIとしては毎年メンバーが揃う。…

 ダート1400mはオープン特別こそ多く施行されるが、JRA重賞は同レースとプロキオンSの2つだけ。ダートのスプリンターにとっては数少ない大舞台となる。また、フェブラリーSの前哨戦という意味合いもあり、GIIIとしては毎年メンバーが揃う。

1.終いの脚が求められる

 スプリンターが多く参戦することからペースは速くなりがち。ただでさえ終いの脚が求められる東京コースで、先行馬が押し切るのは簡単なことではない。過去10回、4角5番手以内の馬は複勝率12.5%なのに対し、4角7番手以下は複勝率22.3%、10番手以下でみても複勝率22.6%で差し馬に分がある。

2.距離短縮組が圧倒的に有利

 過去10回で、今回が距離短縮の馬は[7-4-5-31]で勝率14.9%、複勝率34.0%。これは前回が同じ1400mに使われた馬の成績[1-4-4-55]、今回が延長となる馬の成績[2-2-1-40]を大きく上回る。軸は今回が距離短縮となる馬から選びたい。

3.前走が重賞

 過去10回で前走が重賞だった馬が9勝、交流重賞を含めると全ての勝ち馬10頭が前走で重賞を使われていたことになる。特に前走でGIを使われた馬は複勝率35.0%と高くなっている。また逆に昇級初戦の馬は苦戦していて、3勝クラスからの臨戦だと[0-0-0-4]となっている。

 タガノビューティーは末脚堅実で、前走がGIIIの武蔵野Sで4角14番手から追い込んで2着。今回が1600mからの短縮でもあり、上記の好走条件を全てクリアしている。得意の東京コースでもあり、今年のメンバーなら重賞初制覇を期待したい。