<大相撲一月場所>◇九日目◇22日◇東京・両国国技館 序ノ口で4勝同士の全勝対決が実現。両者の体つき、物言いがついた白熱の取組を受け「体つきが序ノ口じゃないw」「これ序の口の取り組み?」と驚きの声があがった。【映像】「体つきも迫力もスゴイ」…

<大相撲一月場所>◇九日目◇22日◇東京・両国国技館

 序ノ口で4勝同士の全勝対決が実現。両者の体つき、物言いがついた白熱の取組を受け「体つきが序ノ口じゃないw」「これ序の口の取り組み?」と驚きの声があがった。

【映像】「体つきも迫力もスゴイ」序ノ口の全勝対決

 両者4勝負けなしで迎えた序ノ口十五枚目・安響(安治川)と序ノ口八枚目・千代大豪(九重)の一番は、土俵際でもつれ、物言いがつく熱戦となった。

 立ち合いは千代大豪だ。強烈な出足と当たりで安響に圧力を加えると、安響はたまらずに後退。しかし、素早く右を差して千代大豪の出足を食い止めると、肩越しに左回しに手をかける。

 一気の寄りを見せた千代大豪だったが、安響は千代大豪を左右に振って難を逃れると、反時計回りに回って下がりながら左からの投げ、さらに右を巻き替えて右腕を差し込むと、体を預けるように土俵際へ。千代大豪は土俵を割って土俵下へ、安響も前のめりに倒れた。

 展開が速く、力のこもった一番の勝敗の行方は物言い協議に委ねられ「行司軍配は東方に上がりましたが、東方力士の手がつくのと、西方力士の足が出るのが同時ではないかと物言いがつき、西方力士の足が先に出ており、行司軍配どおり東方力士の勝ちといたします」とのアナウンスが行われた。

 全勝対決を制して5勝と星を伸ばした安響は、青森県つがる市出身の18歳。全国高校総体個人3位の実力者であり、三段目付出しの資格があったものの「前相撲からのし上がる」ことを決断。今場所から序ノ口デビューを果たした期待と注目の新人。

 その力をいかんなく発揮した安響の取組に「いい相撲」「これ序の口の取り組み?」「体つきが序ノ口じゃないw」など驚きの声があがった一方、2023年十一月場所では、同じく安治川部屋のウクライナ出身19歳力士である安青錦が序ノ口で7勝全勝優勝を果たしており、2場所連続して安治川部屋所属の力士が全勝で、序ノ口優勝連覇に一歩近づいたことを受け、「安治川はいい弟子をスカウトする」といった声も聞かれた。(ABEMA/大相撲チャンネル)