広島市と廿日市市を走る第29回全国都道府県対抗男子駅伝(7区間48キロ)が21日あった。沿道には観客約31万人(主催者発表)が詰めかけ、安芸路を駆ける選手に熱い声援を送った。広島県勢は2時間21分20秒のタイムで14位でゴールした。 コロ…
広島市と廿日市市を走る第29回全国都道府県対抗男子駅伝(7区間48キロ)が21日あった。沿道には観客約31万人(主催者発表)が詰めかけ、安芸路を駆ける選手に熱い声援を送った。広島県勢は2時間21分20秒のタイムで14位でゴールした。
コロナ禍以前は毎年のように応援に来ていたという呉市の女性(39)は、「今年は声出しもできるような雰囲気になったので、応援に来ました」と話した。「中学生から社会人まで色んな世代の選手がたすきをつなぐ大会は他になく、アットホームな雰囲気が良いなと思います」
調理員の細川恵満子さん(48)は山口県山陽小野田市から駆けつけた。箱根駅伝5区の区間記録を塗り替え、「山の妖精」とも言われる城西大の山本唯翔(ゆいと)選手(新潟)のファン。「全国で活躍する色んな選手が見られるので、今年も来ました」と楽しんでいた。
スタートとゴール地点の平和記念公園周辺には、各都道府県の特産品を紹介するブースが設けられた。広島市の女性(62)は、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県のブースで募金に寄付した。「遠くてボランティアに行くこともできないので、気持ちだけでもと思って」。石川県の選手に沿道から大声でエールを送る人の姿もあった。
広島県勢は1区(7キロ)で29位と出遅れたものの、3区(8・5キロ)の中野翔太選手(中央大)が14人抜きの快走で13位に浮上した。続く4区(5キロ)では、向津翼選手(世羅高)が12位まで順位を上げた。だが、その後は苦戦し、大歳怜選手(向陽中)が6区(3キロ)で8分45秒と区間2位の走りを見せるも、昨年に続く入賞には及ばなかった。(大野晴香)