■アドマイヤハレー

昨年5月の調布特別を快勝し、2勝クラスを突破したものの、昇級後は一時低迷。佐渡Sで9着、秋風Sで14着、常総Sで8着と、3勝クラスでは3戦連続して掲示板を外す結果に。それらのレースでは後方追走から直線勝負に賭けたが、いずれも不発となっている。

◆【アメリカジョッキークラブカップ2024予想/穴馬アナライズvol.1】「得意の中山コースなら、復活の一発があっていい」 単勝“6人気”前後の刺客

しかし、今年初戦となった前走・迎春Sでのパフォーマンスは、以前のものとはまったく異なっていた。立ち遅れ気味のスタートで最後方からレースを進めると、向こう正面で一気にポジションを2番手まで押し上げる積極的な競馬。楽な手応えのまま直線へ向くと、坂上で先頭に立ち、そのまま後続の追撃を凌いでみせた。2200mへの距離延長とチークピーシズの装着が功を奏し、最後まで集中して走れたのが勝因だろう。

前走の内容は本物で、フロック視は禁物。中1週の強行軍となるが、引き続き好調を維持している。馬場が渋っても問題なく、前回と同条件となる中山2200mなら、この相手でも互角以上の走りまであっていい。

◆【アメリカジョッキークラブカップ2024予想/追い切り診断】ボッケリーニを上回る「S」の最高評価 「陣営の“判断”が吉、勝ち負けに期待」

◆【アメリカジョッキークラブカップ2024予想/データ消去法】「勝ち馬ゼロの二重苦条件で食指は動かず」 1、2人気を争う一角に黄信号

◆【アメリカジョッキークラブカップ2024予想/騎手データ】驚異の“勝率55%”&“単回収値205”で頭固定推奨 ルメールJに隠された好走条件も

著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。