「東洋の魔女」と呼ばれ、1964年の東京五輪女子バレーボールで金メダルを獲得した日本代表のエースアタッカー、寺山恵美子さん(旧姓・宮本)が昨年12月7日に86歳で亡くなった。その功績をたたえる追悼展が和歌山市のわかやまスポーツ伝承館で開か…

 「東洋の魔女」と呼ばれ、1964年の東京五輪女子バレーボールで金メダルを獲得した日本代表のエースアタッカー、寺山恵美子さん(旧姓・宮本)が昨年12月7日に86歳で亡くなった。その功績をたたえる追悼展が和歌山市のわかやまスポーツ伝承館で開かれている。2月15日まで。

 寺山さんは和歌山市出身。和歌山商業高校を経て、実業団の強豪「日紡貝塚」(のちのユニチカ)に入社。64年の東京五輪では左利きのアタッカーとして攻撃を担い、強烈なスパイクで金メダル獲得に大きく貢献した。結婚後は夫の実家がある茨城県日立市へ移り住んだ。1男2女を育て、「ママさんバレー」でのプレーや指導、講演などに精力的に取り組んだ。

 追悼展では、寺山さんの活躍を紹介するパネルや、64年の東京五輪の金メダルや表彰状、ブレザーのほか、62年の世界選手権の優勝トロフィーなど約30点を見ることができる。

 担当者は「懐かしいと感じる方も、よく知らなかった方も、地元出身の寺山さんのすばらしい活躍を知って欲しい」と話している。

 午前10時から午後7時まで。問い合わせはわかやまスポーツ伝承館(073・423・2215)。(下地達也)