21日にアメリカJCC(GII、中山芝2200m)を含めたWIN5対象レースが行われる。 JRAが指定する5つのレースで1着馬を当てるWIN5は、過去に5億円超えの高額配当を記録したこともある、まさに夢の馬券。先週は的中票数1135票、払戻…

21日にアメリカJCC(GII、中山芝2200m)を含めたWIN5対象レースが行われる。

JRAが指定する5つのレースで1着馬を当てるWIN5は、過去に5億円超えの高額配当を記録したこともある、まさに夢の馬券。先週は的中票数1135票、払戻金45万7050円と先週よりも落ち込んだ。

ここでは対象レースの過去10年データをベースに、WIN5を攻略する。

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■タフなレースでの実績を重視

アメリカJCCは過去10年、3連単平均配当14万9369円と荒れる傾向は強いが、1~4番人気が8勝と上位人気に勝ち星が集中する。

今回上位人気が予想されるのは8歳馬のボッケリーニと4歳馬のモリアーナ。年齢別成績を見ると4歳馬は【2.4.3.16】に対し8歳馬は【0.0.1.20】。データ上はモリアーナに軍配が上がるように見えるが、4歳馬は平均3.7番人気に対して平均着順は5.8着。一方で8歳馬は平均11.4番人気に対して10.6着と、そもそも上位人気馬があまりいなかった。このデータをみると年齢だけでの判断は難しいと言える。

日曜日の中山は終日雨模様。スタミナを必要とする中山芝2200mのコンディションが悪化することを考えると、年齢よりも直近で長距離やタフなレースでの実績を重視したほうがよさそうだ。

今回の出走メンバーでは、前走ステイヤーズSで3着、前々走アルゼンチン共和国杯2着と好走を続けるマイネルウィルトス、前々走重馬場で行われた京都大賞典でクビ差2着に好走したボッケリーニの2頭に警戒。また近5走は大敗が続いているが、昨年重馬場で行われた皐月賞で5着、前走ジャパンCに出走するなど超ハイレベルなレースも経験したショウナンバシットの好走にも期待したい。

最後にモリアーナだが、これまで牝馬の戴冠はゼロ。今回、同世代以外と戦うのは初、さらに2200m以上の経験はなしと不安要素が多い。それであれば思い切って“消し”としたい。

■週末京都も雨予報

今回警戒すべきは、WIN4京都11R・東海S。今年は阪神競馬場スタンドリフレッシュ工事に伴う開催日割り変更のため、京都での開催となる。

過去10年のうち東海Sが京都開催となったのは2020年の1度のみ。当時は2番人気、3番人気、1番人気という平穏な決着に終わった。

しかし、同コースで行われるみやこSの傾向を見ると平均3連単配当額は13万8288円と波乱傾向。今回の出走メンバーを見ても飛び抜けた存在はおらず荒れる可能性も十分だ。

当日の京都は昼過ぎまで雨の予報。ここは前走不良馬場のなか行われたグリーンCを制したオメガギネスと、同レース4着に好走したスマッシングハーツの2頭を狙っていく。

その他、WIN1からWIN5の注目馬は以下の通り。

WIN1・京都10R羅生門S:アルムラトゥール、ダノンセシボン、ドンアミティエ、ミラクル WIN2・中山10RアレキサンドライトS:サイモンザナドゥ、アクションプラン、ヴァーンフリート WIN3・小倉11R豊前S:メイクザビート WIN4・京都11R東海S:オメガギネス、スマッシングハーツ WIN5・中山11RアメリカJCC:マイネルウィルトス、ボッケリーニ、ショウナンバシット

計72点

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文●塚本元気(SPREAD編集部)