紫苑S覇者のモリアーナ(牝4、美浦・武藤善則厩舎)が、アメリカジョッキークラブカップ(4歳上・GII・芝2200m)で重賞2勝目を狙う。  モリアーナは父エピファネイア、母ガルデルスリール、母の父ダイワメジャーという血統。4代母は名繁殖…

 紫苑S覇者のモリアーナ(牝4、美浦・武藤善則厩舎)が、アメリカジョッキークラブカップ(4歳上・GII・芝2200m)で重賞2勝目を狙う。

 モリアーナは父エピファネイア、母ガルデルスリール、母の父ダイワメジャーという血統。4代母は名繁殖牝馬のBurghclereで、祖母バシマーはディープインパクトのいとこにあたる。

 ここまで8戦3勝。新馬戦、コスモス賞とデビュー2連勝。クイーンCでは3着に好走した。昨秋から中距離路線に転じると、いきなり紫苑Sで重賞初制覇。続く秋華賞でも5着に健闘した。今回は初の2200mとなるが、近2戦の2000mでの走りを見る限り心配ないだろう。

 AJCCにおける牝馬の成績は、86年以降に限れば延べ31頭で[1-2-2-26]の勝率3%、複勝率16%。勝てば91年のメジロモントレー以来、33年ぶりの偉業達成となる。最近ではモーリスの祖母として知られるメジロモントレーだが、この馬も横山典弘騎手の手綱だったのは不思議な縁。名手に導かれ、紅一点での牡馬撃破を期待したい。