2月のパリ五輪最終予選に向け合宿中のバスケットボール女子日本代表が14日、群馬・高崎アリーナで紅白戦を行った。代表候補20人を2組に分け、異例の一般公開。ファンが見つめる中、12人の代表メンバー入りをかけて戦った。 銀メダルを獲得した東京…

 2月のパリ五輪最終予選に向け合宿中のバスケットボール女子日本代表が14日、群馬・高崎アリーナで紅白戦を行った。代表候補20人を2組に分け、異例の一般公開。ファンが見つめる中、12人の代表メンバー入りをかけて戦った。

 銀メダルを獲得した東京五輪後、恩塚ヘッドコーチ(HC)体制になってから主力を担ってきた主将の林(富士通)や赤穂(デンソー)らが安定したプレーを披露する中、存在感を示したのは久々に代表復帰したガードの吉田(アイシン)だ。

 2016年リオデジャネイロ五輪に出場。引退を撤回して昨年に現役復帰した36歳は、持ち前のリーダーシップとパスで周りを引っ張った。「遠慮していたら代表には選ばれない。もっと選手からアイデアが出れば。そこが物足りない」。激しい司令塔争いに割って入るべく、最年長が代表に活気をもたらしている。

 昨年末の全国高校選手権で活躍し、代表合宿に初招集された岐阜女子高3年の絈野も得意の3点シュートを決めて「打ち切れたのはよかった。本当にいい機会を頂いている」。恩塚HCは「高校生も最年長も、年齢は関係ない。思い切ってプレーしてくれて頼もしい」と新しい選手による競争の活性化を歓迎した。