2024年の競馬も2週目に突入。今週は「中山・京都・小倉」の3場開催となる。  重賞は土日で3レース。なかでも、日曜日の中山競馬場・京成杯(GIII・中山・芝2000m)、京都競馬場で4年ぶりの開催となる日経新春杯(GII・京都・芝24…

 2024年の競馬も2週目に突入。今週は「中山・京都・小倉」の3場開催となる。

 重賞は土日で3レース。なかでも、日曜日の中山競馬場・京成杯(GIII・中山・芝2000m)、京都競馬場で4年ぶりの開催となる日経新春杯(GII・京都・芝2400m)などが注目される。

 過去10年データを使ってヒントを見つけるこのコーナー。今週は開催場データが揃わない日経新春杯ではなく、京成杯のほうをピックアップしていく。

1.上位3番人気までの馬券圏内占有率は?

 いつものようにまずは上位人気馬のチェックから。

 過去10年で1番人気馬は3勝、成績は【3-3-1-3】となっている。まずまず良いといえる成績だ。ちなみに昨年の1番人気は1着だったソールオリエンス(2番人気)ではなく、3着になっているセブンマジシャンのほうだった。

 2番人気馬は、その昨年のソールオリエンスの1勝だけ。成績は【1-3-1-5】でやや不振ぎみといえる。3番人気馬も1勝のみで成績は【1-0-1-8】とこれもまた不振。

 ということで、過去10年の馬券圏内30頭中、この上位3番人気馬での占有率は50パーセントを切っているのだ。ちなみに1番人気と2番人気での馬連決着は2回。上位人気馬はまずまず信用できるくらいの感覚で馬券を組みたい。

2.2ケタ人気馬は狙えない?

 一方、2ケタ人気の人気薄馬も過去10年では1頭も馬券圏内にはなっていない。データを遡っても、09年3着だったモエレビクトリー以降まったく出ていない。

 昨年は9頭立てと少頭数だったので仕方ない面もあるが、多頭数の年でもまったく人気薄の出番はない。あまり人気薄過ぎる馬に期待するのは危険のようだ。

 つまり大雑把にまとめると、馬券圏内占有率が50パーセントを超える4〜9番人気までの中位人気勢が好走しているということになる。

 特に6番人気馬は1勝ながら【1-0-4-5】。7番人気馬も1勝ながら成績【1-2-1-6】と、2・3番人気馬と同等かそれ以上の活躍をしている。馬券構成としては、この中位人気馬たちを確実に組み入れていくのがキモといえそうだ。

3.前走はどこからが狙いとなる?

 まだ経験の浅いメンバーが出走することもある京成杯。

 昨年の1着ソールオリエンスも、新馬戦1着(東京・芝1800m)からの勝利だった。

 実際、過去5年ではうち4勝が「前走・新馬戦1着」からである。それ以前は前走が500万下の勝利かそれ以上の格のレースからが勝ち馬だったが、近年は経験少なくても十分勝負になるレースとなりつつある。

 問題はその前走の距離のほう。レースのクラスではなく、芝1800m〜2000m使いが好成績を収めている。短距離から一気の距離延長タイプなどはちょっと厳しいようだ。

4.狙うのは、先行・中位からの最速脚タイプ?

 それでは最後に脚質タイプの有利不利を見ていく。

 過去10年、逃げ馬で馬券圏内になっているのはわずか1頭。逃げた馬の多くが、中位から下位着順に沈んでいる。逃げタイプを狙うのはちょっと難しそう。

 やはり成績良いのは「最速脚」を使えるタイプ。過去10年、レース中、出走馬最速の上がりを出している馬は8頭が馬券圏内になっている。上がり最速を出しながら、馬券になれなかった馬は位置が後ろ過ぎて届かなかっただけなのだ。

 つまりは、先行から中盤ポジションでレースを進め、末脚も上がり最速を出せるようなタイプが良いということ。今年のメンバーで当てはまる馬はけっこう多そう。あとはオッズから妙味ある馬を見つけたいところだ。