■レッドバリエンテ

2走前のムーンライトハンデでは、前半の1000m通過が61秒2というスローペースの中、中団の外でじっくり脚を溜めると、直線では大外から豪快に脚を伸ばして見事な差し切りV。2着馬との差はわずかクビ差だったが、着差以上に完勝だった。

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昇級初戦、かつ重賞初挑戦となった前走のアルゼンチン共和国杯では、後方からの競馬を展開。直線で前が壁になり、追い出されたのは残り200mのところだったが、進路が開けると鋭く伸び、勝ち馬ゼッフィーロから0秒4差の7着だった。もっとスムーズなら、さらに上位争いが可能だったはず。さっそくこのクラスにメドを立てている。

13戦のキャリアの中で5回の上がり最速タイムを記録し、10戦で上がり3位以内に入るなど、脚力はメンバー屈指。逃げ馬がタフなペースを作れば、大外からまとめて差し切るシーンまで。京都コースは初だが、外回りは直線が長く、3~4コーナーの下り坂で勢いに乗れそうなため、この馬にフィットしそう。積極的に狙いたい一頭だ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。