今週の日曜日は、京都競馬場で日経新春杯(GII・芝2400m)が行われます。  過去10年の日経新春杯では、斤量55キロ以下の馬が8勝2着7回3着5回と好成績を残しています。その中でも、前走3勝クラス以下だった馬が3勝2着4回3着3回。…

 今週の日曜日は、京都競馬場で日経新春杯(GII・芝2400m)が行われます。

 過去10年の日経新春杯では、斤量55キロ以下の馬が8勝2着7回3着5回と好成績を残しています。その中でも、前走3勝クラス以下だった馬が3勝2着4回3着3回。単勝回収率108%、複勝回収率120%と優秀な数値をマークしています。

 日経新春杯はハンデ戦になりますので、前走で条件戦に出走していた馬でも斤量の恩恵を活かす事で好走していると考えられますので注意が必要と言えます。

 一方、斤量55.5キロ以上の馬は2勝2着3回3着5回と苦戦傾向にあります。ハンデ戦で斤量を背負わされるのはそれだけの実績を積んでいる証拠です。いわば高い能力を備えている馬となりますが、そのような馬でもあまり良い結果が期待できない事は覚えておきたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
斤量57キロ以上の馬(ただし、GIで連対実績のある馬は除く)
[0-0-0-16]複勝率0%
該当馬:カレンルシェルブル、サトノグランツ、ディアスティマ、ハーツイストワール、ヒンドゥタイムズ、ブローザホーン
(過去の該当馬:21年ダイワキャグニー3番人気12着、18年ミッキーロケット2番人気4着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。なお、14年から20年は京都開催、21年から23年は中京開催となっています。

 上位人気が予想されるサトノグランツが該当しました。

 先述したように斤量55キロ以上の馬は苦戦していますが、その中でも57キロ以上の馬の不振が目立ちます。ハンデ戦の恩恵を受けられる馬との斤量差は思った以上に堪えるのかもしれません。

 ただし、斤量57キロ以上の馬でも、GIで連対実績のある馬は例外です。このような馬は極めて高い地力があるため、軽量馬と斤量差があっても能力の差で好走する可能性がありますので注意したいところです。

 今回、サトノグランツは57.5キロの斤量を背負って出走。本馬はこれまでGIに2回出走。日本ダービーでは11着、菊花賞では10着と大敗しています。過去の傾向を踏まえると人気でも全幅の信頼は置きづらいですし、ここは思い切って軽視する方が妙味があるかもしれません。

 重賞レースの参考として、是非お役立てください。