今週の土曜日は、小倉競馬場で愛知杯(GIII・芝2000m)が行われます。  13年以降に開催された愛知杯を見ると、6番人気以下が6勝2着5回3着6回。単勝回収率126%と優秀な成績となっています。ハンデ重賞である事や一線級の出走が少な…

 今週の土曜日は、小倉競馬場で愛知杯(GIII・芝2000m)が行われます。

 13年以降に開催された愛知杯を見ると、6番人気以下が6勝2着5回3着6回。単勝回収率126%と優秀な成績となっています。ハンデ重賞である事や一線級の出走が少なく混戦模様になりやすい事がこのような傾向を作り出しているのではないでしょうか。

 また、前走で出走していた距離にも傾向はあります。13年以降に開催された愛知杯では、前走で2000mに出走していた馬が4勝2着2回3着4回と良績を残しています。13年以降の愛知杯は小倉や中京で開催されていますが、距離は2000mで変わりありません。前走で愛知杯と同じ距離を経験している事がひとつの強みとなるのではないでしょうか。

 また、前走で1600mに出走していた馬も2勝2着3回3着2回となっており、単勝回収率や複勝回収率は100%を超える優秀な数値をマークしています。1600mは2000mと同じ根幹距離と言われる条件になります。前走で根幹距離の流れを経験している事も愛知杯で好走する上で重要な事なのかもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走1800mに出走(ただし、オープン特別以上で勝ち鞍のある馬は除く)
[0-0-0-24]複勝率0%
該当馬:コスタボニータ、フラーズダルム
(過去の該当馬:23年ルージュエヴァイユ3番人気12着、21年サトノダムゼル3番人気7着、18年タニノアーバンシー2番人気17着)
※特に言及のない限り、データは13年以降の10レースを対象にしています。なお、15年は開催休止、20年は小倉開催、それ以外の年は中京開催となっています。

 上位人気が予想されるコスタボニータが該当しました。

 前走で根幹距離のレースに出走していた馬が強さを見せる一方、前走で非根幹距離となる1800mに出走していた馬は悲惨な成績となっています。

 今回の2000mとは僅か200mの差ではありますが、根幹距離と非根幹距離では道中の流れに違いがあり、それに戸惑い力を出し切れない馬が多いのではないでしょうか。

 ただし、オープン特別以上で勝ち鞍のある馬は例外です。前走とは違う流れになったとしても、高い地力を活かし好走する可能性があるので注意が必要になります。

 今年の愛知杯も前走の距離やそれまでの実績に注意を払い、予想を組み立てる事が的中に近づく鍵と言えるかもしれません。

 重賞レースの参考として、是非お役立てください。