Bリーグのオールスター戦(14日、沖縄市)に秋田ノーザンハピネッツから、能登半島地震で被災した石川県七尾市出身の赤穂雷太選手(25)がリーグ推薦で初出場する。「自分にしかできない励まし方がある」と、活躍して故郷に明るい話題を届けるつもりだ…

 Bリーグのオールスター戦(14日、沖縄市)に秋田ノーザンハピネッツから、能登半島地震で被災した石川県七尾市出身の赤穂雷太選手(25)がリーグ推薦で初出場する。「自分にしかできない励まし方がある」と、活躍して故郷に明るい話題を届けるつもりだ。

 七尾市に住む赤穂選手の両親も元バスケット選手。昨年末、秋田でハピネッツの試合を観戦し、帰宅して元日を迎えたところで地震にあった。祖母と3人は一時親戚宅に身を寄せたというが、実家は大きな被害を免れた。「海が近くていいところ。無事でよかった」

 だが、断水に見舞われ、余震が続いている。道路も破損していると聞いている。「日々のくらしが当たり前のことではないと感じた。報道されている以上にひどいと思う。もっと(現状を)知ってもらった方がいい」

 市船橋高(千葉)、青山学院大をへてBリーグ入り。今季、横浜BCから移籍してきた。プロ4季目で「想像もしていなかった」と、本人もびっくりしたというオールスター戦出場。「ほかに選ばれるべき人がたくさんいる。光栄なことですけど、その意味でもしっかりやらないといけない」

 故郷の今を考えるとき、さらに気持ちが引き締まる。「何とかして成果を上げたい。MVPなど表彰されることを目標にがんばりたい」。今回のMVPでいうと賞金は100万円。地元に送り、復興を助けたいと思う。(隈部康弘)