バレーボールの全日本高校選手権(春の高校バレー)は8日、東京体育館で決勝があり、男子は駿台学園(東京)が福井県勢として初めて決勝に進んだ福井工大福井を3―0のストレートで下し、2年連続3度目の優勝を果たした。女子は就実(岡山)が高校総体、…

 バレーボールの全日本高校選手権(春の高校バレー)は8日、東京体育館で決勝があり、男子は駿台学園(東京)が福井県勢として初めて決勝に進んだ福井工大福井を3―0のストレートで下し、2年連続3度目の優勝を果たした。女子は就実(岡山)が高校総体、国体と合わせた3冠をめざした下北沢成徳(東京)を3―0で破り、2年ぶり5度目の頂点に立った。

■光った兄弟のコンビプレー

 男子決勝で試合を決めたのは、駿台学園が誇る兄弟のコンビプレーだった。

 2―0で迎えた第3セットのマッチポイント。セッターの三宅綜大(そうだい)(2年)は「クイックでいけ」と梅川監督から指示を受けたが、考えは違った。「最後は雄大(ゆうだい)で終わりたい」。選択したのは、この試合で何度も見せた兄・雄大(3年)へのバックトスだった。

 雄大は「自分に来るとは思わなかったけど、準備はしていた」。強烈なスパイクで相手ブロックを弾き、2連覇をたぐり寄せた。

 2人は小学時代から同じチーム。去年も優勝したが、綜大はコートに立てなかった。新年度は最上級生として3連覇を目指す弟へ、兄はエールを送った。「プレッシャーはあるが、自分たちらしく頑張って欲しい」