2024年1月8日 大宮競輪東日本発祥75周年「倉茂記念杯」G3(最終日)1月5日から4日間の日程で開催されてきた今年最初のG3、大宮競輪「東日本発祥75周年記念・倉茂記念杯」が最終日を迎えた。混戦のレースは、地元埼玉の宿口陽一がシリーズ唯…

2024年1月8日 大宮競輪
東日本発祥75周年「倉茂記念杯」G3(最終日)

1月5日から4日間の日程で開催されてきた今年最初のG3、大宮競輪「東日本発祥75周年記念・倉茂記念杯」が最終日を迎えた。
混戦のレースは、地元埼玉の宿口陽一がシリーズ唯一の3連勝の活躍。S級S班から陥落したものの平原康多もラインの援護などで存在感を示すなど地元の5選手が決勝に進出した。また、準決勝のアクシデントを回避したS班の清水裕友や近況好調の北津留翼らも力を発揮しファイナリストに名を連ねた。
一方、S班に戻り初戦が注目された深谷知広は、準決勝で他の自力型に主導権を握らせない気迫の走りを見せた。あえなく敗退を喫してしまったものの、強烈な存在感を示していた。

埼玉勢が5車ラインで結束した決勝は、突っ張り先行の太田の番手から、宿口が捲りを打つも、清水裕友が捲りで地元ラインを飲み込み、1着でゴール。昨年の防府記念in玉野以来、通算10回目のG3優勝を手に、S班に返り咲いた初戦で幸先のいいスタートを切った。

※準決勝のレポートはこちら

【大宮競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/平原康多(S1・埼玉87期)
2/清水裕友(SS・山口105期)
3/北津留翼(S1・福岡90期)
4/稲垣裕之(S1・京都86期)
5/宿口陽一(S1・埼玉91期)
6/山田義彦(S2・埼玉92期)
7/井上昌己(S1・長崎86期)
8/太田龍希(S2・埼玉117期)
9/中田健太(S1・埼玉99期)

【レース展開】






誘導以下、8太田ー5宿口ー1平原ー9中田ー6山田、2清水ー4稲垣、3北津留ー7井上で周回。赤板で北津留が上昇すると、打鐘で太田が突っ張り、北津留は8番手まで下げ、埼玉ラインが主導権を握っていく。
最終2コーナーから宿口が番手捲りを打っていくが、中団から清水も捲り発進。スピードで上回った清水は宿口をとらえていくが、マーク稲垣とは連携が離れる。それでも先頭に立った清水は、直線で宿口後位から追い込む平原康多、大外から迫る北津留らを振り切って優勝。2着に平原、3着に北津留が入線した。

【大宮競輪G3(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単2-1 1,640円(7番人気)
3連単2-1-3 10,560円(37番人気)
決まり手:捲り-差し



優勝/清水裕友(SS・山口105期)
今回成績/特5・二2・準2・決1
次走出場予定/川崎G3(1月18日~21日)

記念は、防府しか優勝できないと思っていたので、他の場所で優勝できて良かったですし、今日はレースも良かったと思います。
前受けは嫌だったので、初手は思惑通りでした。(宿口陽一が)番手から出る、出ない関係なく、緩んだら仕掛けようと思っていました。
(最終BS前は)一番いいところで仕掛けられたと思います。ゴールまでは、無我夢中でしたね。
相手が強力だったので、開き直れたことが良かったのかなと思いますし、初日に深谷(知広)さん相手に仕掛けられた精神的な面が、今日はいい方向に出たのかなとも思います。1年間、この感じを続けていきたいです。



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\大宮競輪G3(最終日)ピックアップ/
【最終日6R=S級選抜】


「初、S級1班としての戦い」
1着/佐々木眞也(S1・神奈川117期)

バックストレッチ、風が強いこともあったのですが、かたくなった部分があったので、そういうところを突き詰めて、積極的な走りができたらと思いました。動けるうちは、自分でしっかり勝負したい気持ちと、父や兄のようなマーク選手になりたい気持ちもありますが、今はできる限り、前で頑張りたい思いが強いです。
準決勝に勝ち上がる事はできなかったのですが、上位にいくほど脚力や位置取りが大切になってくるので、もっと勉強、練習をして強くなりたいです。

【最終日8R=S級特選】


「力の差を感じたシリーズ」
1着/森田優弥(S2・埼玉113期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

あまり脚力を使っていなかったので、しっかり決められて良かったです。風がすごかったですね。ホームストレッチも軽い感じがなかったです。(今開催は)上位の人達と力の差があるなと感じました。しっかり練習をして2月のG1(全日本選抜競輪)に向け調整したいと思います。

【最終日9R=S級特選】


「自分の走りを見せる」
2着/深谷知広(SS・静岡96期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

先行は決めていました。あとは、どこから仕掛けるか、だけ。かなり風が強くて、バンクも重かったのですが、力を出し切りました。(今開催は)結果が不甲斐ないので、そこが反省点ですが、ここから自分の走りをしっかり見せていきたいと思います。また、準決勝は、すごく気合が入り、気持ちが引き締まったので良かったのですが、(平原康多と)連携が決められたら、さらに良かったですね。次のG1(全日本選抜競輪)まで気を引き締めていきます。