今週の月曜日は、京都競馬場でシンザン記念(GIII・芝1600m)が行われます。  過去10年のシンザン記念では前走1勝クラスに出走していた馬が5勝2着4回3着2回と良績を残しています。次いで、前走重賞出走馬が2勝2着3回3着6回と活躍…

 今週の月曜日は、京都競馬場でシンザン記念(GIII・芝1600m)が行われます。

 過去10年のシンザン記念では前走1勝クラスに出走していた馬が5勝2着4回3着2回と良績を残しています。次いで、前走重賞出走馬が2勝2着3回3着6回と活躍。これらを見るとある程度高いレベルで走っている馬に分がある競走と言えるかもしれません。

 ただし、前走で新馬戦や未勝利戦に出走していた馬でもチャンスがないわけではありません。18年にはアーモンドアイが未勝利戦から参戦し優勝していますし、15年には新馬戦を勝って挑んだジュエラーが勝利を収めています。前者は後の三冠牝馬、後者は桜花賞馬になっています。前走で新馬戦や未勝利戦に使われていたとしても、素質や能力が抜けている馬には注意が必要と言えます。

 まだまだキャリアが浅く対戦経験も少ない3歳馬同士の一戦ですので、正確な能力比較が出来るかどうかが的中の鍵を握ると言っても過言ではありません。各馬の能力の見極めを慎重に行い予想は組み立てたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走新馬戦に出走(ただし、社台系牧場生産馬は除く)
[0-0-0-7]複勝率0%
該当馬:ノーブルロジャー、ノボリショウリュウ
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。なお、14年から20年は京都での開催、21年から23年は中京での開催となっています。

 上位人気が予想されるノーブルロジャーが該当しました。

 新馬戦から参戦してきた馬でも可能性は残ると先述しましたが、それは確かな素質があってこその話です。では、その素質の有無をどう見抜くのかが重要です。新馬戦での走りを見るのか、はたまた血統背景から導くのか。様々な方法論はあるかと思いますが、ここで生産者に注目したいと思います。

 過去10年のシンザン記念では、前走新馬戦の馬は18頭で2勝2着2回の成績となっています。この4頭は社台ファームかノーザンファームで生産された馬。社台ファームやノーザンファームは多くの良質な種牡馬、繁殖牝馬が揃っていますし、日本競馬で活躍するノウハウも十分に備えています。

 そのような環境で生産、育成されるとなれば、素質の高い馬が生まれる可能性は高くなります。加えて、新馬戦からいきなり重賞に挑戦するのは陣営の期待度が高い証拠でもありますので好走した何ら不思議はないと言えるのではないでしょうか。

 今年も新馬戦から参戦してきた馬に関しては、生産者に着目し取捨選択すると思わぬ高配当にも期待が出来るかもしれません。

 重賞レースの参考として、是非お役立てください。