ラグビーの第103回全国高校大会は7日、大阪・東大阪市花園ラグビー場で決勝がある。2大会連続8度目の優勝を狙う東福岡と、3大会ぶり4度目の頂点をめざす桐蔭学園(神奈川)が対戦する。 決勝では、安定した試合運びが光る桐蔭学園が優位とみる。両…

 ラグビーの第103回全国高校大会は7日、大阪・東大阪市花園ラグビー場で決勝がある。2大会連続8度目の優勝を狙う東福岡と、3大会ぶり4度目の頂点をめざす桐蔭学園(神奈川)が対戦する。

 決勝では、安定した試合運びが光る桐蔭学園が優位とみる。両校は昨春の選抜大会決勝でも対戦し、桐蔭学園が34―19で勝った。

 桐蔭学園は今大会1試合平均で58・5得点を挙げ、失点したのは準々決勝のみ。体重100キロ超の両プロップ井吹勇吾、前田麟太朗を擁するFW陣は強力で、8トライを挙げたWTB古賀龍人らバックス陣は足が速い。

 隙がないように思えるが、準々決勝、準決勝の反則数は22を数える。東福岡は計10しかない。

 鋭い防御が持ち味の東福岡はしつこく圧をかけて反則を誘い、桐蔭学園が得意とする連続攻撃を寸断したいところだ。

 東福岡は1試合平均51・5得点と桐蔭学園より少ないが、4試合のトライ数は計32で並び決定力に差はない。安定したセットプレーやナンバー8高比良恭介らの突破力で好機を作り、序盤に先行して相手を焦らせれば、勝機はぐっと広がる。(佐藤祐生)