第103回全国高校ラグビー大会は5日、花園ラグビー場(大阪府東大阪市)で準決勝2試合があり、県代表の桐蔭学園は大阪桐蔭を25―0で破った。3大会ぶり4度目の優勝をかけ、7日の決勝で、連覇を狙う東福岡と対戦する。 桐蔭学園は前半7分、小刻…
第103回全国高校ラグビー大会は5日、花園ラグビー場(大阪府東大阪市)で準決勝2試合があり、県代表の桐蔭学園は大阪桐蔭を25―0で破った。3大会ぶり4度目の優勝をかけ、7日の決勝で、連覇を狙う東福岡と対戦する。
桐蔭学園は前半7分、小刻みなパスで、ゴール前まで進み、プロップ・前田麟太朗選手(3年)が先制トライ。同10分には、フルバック・吉田晃己選手(3年)が約40メートルのPGを決め、10―0で折り返した。後半11分にはウィング・古賀龍人選手(2年)が、インゴールへ蹴ったボールに自ら飛び込み、追加点を奪った。守備では相手反則を誘うタックルなどで反撃の芽を摘み、無失点に抑えた。
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敵陣でプレーを続けた前半と打って変わり、後半開始直後は反則などでインゴール付近まで攻め込まれ、守備中心の時間が続いた。
失点の危機を救ったのは城央祐(しろおうすけ)主将(3年)。倒された相手フォワードが孤立したことに素早く反応。相手からボールを奪うジャッカルを決めた。チームは自陣から脱出し、その後の古賀選手のトライにつながった。城主将は「うれしかったけど、タックルを重ねた仲間のおかげ」と周囲をたたえた。
県予選から大勝が続いたが、この日の前半に奪ったトライは想定よりも少ない1本。それでも「走り勝っているし、前に出ているので落ち着こう」と冷静だった。昨季の県予選決勝での敗戦から始動したチームは、ついに花園制覇に王手をかけた。城主将は「決勝でも自分たちの根幹である一人一人が体を当てて前に出るラグビーをしたい」と大一番を見据えた。(堅島敢太郎)