鳥取市などでジムを経営する岸本拓郎さん(44)が、昨年11月に東京であった健康美を競うボディーメイクのコンテスト「ベストボディ・ジャパン2023日本大会」のモデルジャパン部門で自己最高位の準グランプリに輝いた。誰もが元気で豊かな人生を送れ…

 鳥取市などでジムを経営する岸本拓郎さん(44)が、昨年11月に東京であった健康美を競うボディーメイクのコンテスト「ベストボディ・ジャパン2023日本大会」のモデルジャパン部門で自己最高位の準グランプリに輝いた。誰もが元気で豊かな人生を送れるようトレーニング文化を広めたいと、日本一に挑戦し続けている。

 岸本さんは鳥取市出身。子どものころから肥満体質で、一時は体重90キロ、体脂肪率30%以上になっていたという。15年ほど前に重度の腰痛で働けなくなり、半年間寝たきり状態を経験。これを機に、歩くことから少しずつ運動を始めた。筋トレで見た目が変わると、次第に内面にも変化が表れた。トレーニングを取り入れた生活で、時間管理をしながら建設的に物事を考えられるようになったという。

 トレーナーの資格を取得し、2015年にトレーニングジム「S-BODY GYM」を開業。自身の経験を生かし、初心者でも挫折せずに続けられるよう個別のトレーニングと食事指導をしている。このころからボディーメイクのコンテストにも挑戦し始め、19年には日本大会に初めて出場した。

 昨年の日本大会ではモデルジャパン部門マスターズクラスで初の準グランプリを受賞。トレーニングで人生が変わったという岸本さんは「大会に向けた体づくりは大変だったが、トレーナーとして知識や経験を得ることが出来た。日本は医療に頼りがちだが、その一部をフィットネスに充てることで、より健康に、豊かな人生を過ごせると思う。トレーニングのすばらしさをもっと広めて鳥取を元気にしていきたい」と話す。(ライター・田中泰子)