毎年のように正月競馬で話題となるのは、どのジョッキーがオープニングレースを勝つかだ。1年前を振り返ると、1月5日の中山1Rを武豊騎手が勝利。付け加えれば年末の有馬記念も武豊騎手が制し、さすがはレジェンド、さすがは千両役者といった存在感を…

 毎年のように正月競馬で話題となるのは、どのジョッキーがオープニングレースを勝つかだ。1年前を振り返ると、1月5日の中山1Rを武豊騎手が勝利。付け加えれば年末の有馬記念も武豊騎手が制し、さすがはレジェンド、さすがは千両役者といった存在感を見せつけた。では、今年はどうなるか。1Rのスタートが東西同時だった94年以来、30年ぶりに関西圏での開幕レースとなる6日の京都1R・3歳未勝利(ダ1800m)を展望しよう。

 最有力は松若風馬騎手のアメリカンチーフ(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)だ。新馬(阪神芝1600m)は12着、2戦目の未勝利(京都ダ1200m)は7着に沈んだが、3戦目となった前走の未勝利(中京ダ1800m)がガラリ一変の2着。ダート中距離に適性があることを示した。前走の走りを再現できれば、チャンス十分といえる。対抗格は長岡禎仁騎手のカフジテルビウム(牡3、栗東・杉山佳明厩舎)。こちらはデビューからダート中距離を歩み、6着→3着→4着→2着と安定感がある。もう1頭、単穴候補は坂井瑠星騎手のセレブレイトエール(牡3、栗東・大久保龍志厩舎)だ。前走の新馬(阪神芝2000m)は6着だったが、大型のキズナ産駒でいかにもパワータイプ。ダート替わりが吉と出れば、圧勝まであっても驚けない。

 00年以降のオープニングレースの勝利ジョッキーを見ると、蛯名正義元騎手と中舘英二元騎手が2勝ずつ。そして武豊騎手や横山典弘騎手など20人が1勝ずつとなっている。今年騎乗する16人のジョッキーは、誰が勝ってもオープニングレース初勝利。その瞬間、リーディング単独トップに立つのは誰か、ぜひとも注目してほしい。