東西金杯はともにハンデ重賞とあって、波乱になりやすい印象があるのではないか。そこで過去30年の両レースの高額配当を振り返りつつ、本当に穴党向きのレースなのかをチェックしたい。  まずは中山金杯から。意外に思われるかもしれないが、07年か…

 東西金杯はともにハンデ重賞とあって、波乱になりやすい印象があるのではないか。そこで過去30年の両レースの高額配当を振り返りつつ、本当に穴党向きのレースなのかをチェックしたい。

 まずは中山金杯から。意外に思われるかもしれないが、07年から17年連続で勝ち馬は5番人気以内。馬連の最高配当は95年の3万6730円で、万馬券となったのは5回しかない。3連複の万馬券も以前は当たり前だったが、12年以降の12回では3回のみ。最高配当も10年の5万9540円だから大人しい。3連単にしても最高配当は06年の36万5360円。7桁配当が一回も出ていないのは意外といえる。以上の傾向を踏まえると、極端な穴狙いは禁物。3連単なら1着に3番人気以内の馬を据えて、5万から10万ぐらいの配当をターゲットとしたい。

 一方の京都金杯はどうか。こちらは6番人気以下の勝利が10回もある。馬連の最高配当こそ06年の1万8930円と安いが、3連複の最高配当は21年の13万5900円。万馬券は21回中、過半数の12回で出ている。3連単の最高配当も同じく21年の122万8010円で、過去19回全てが万馬券だから、穴党向きのレースであることは間違いない。今年は4年ぶりの京都開催。そこで狙い目となるのは、芝のコンディションがいいインコースを走れる内枠&逃げ先行馬。近走成績を無視して、枠と脚質だけで馬券を組み立てれば、お年玉馬券にありつけるかもしれない。

 今年の両金杯は平穏決着か、それとも波乱か。いずれにしてもきっちりと仕留めて、開幕ダッシュといきたいところだ。