2日に始まった箱根駅伝の第100回大会を記念し、「山の神」や走者を応援した住民らを紹介する企画展「箱根山を駆ける」が神奈川県箱根町湯本の町立郷土資料館で開かれている。往路優勝校に贈られる箱根寄木細工のトロフィーと同じ作品も観賞できる。 企…
2日に始まった箱根駅伝の第100回大会を記念し、「山の神」や走者を応援した住民らを紹介する企画展「箱根山を駆ける」が神奈川県箱根町湯本の町立郷土資料館で開かれている。往路優勝校に贈られる箱根寄木細工のトロフィーと同じ作品も観賞できる。
企画展は町の資料を含む記録を展示するもの。箱根山を上る5区の「山の神」として、第81~83回大会に出場した順天堂大の今井正人選手と85~88回に出場した東洋大の柏原竜二選手が力走する写真を掲示。同じ福島県出身の今井さんから「5区はやりがいがある」と励まされ、柏原さんが区間記録を3回塗り替えたエピソードを紹介している。
第1回大会は1920年2月14日午後1時に4校が東京・有楽町を出発し、箱根は夜間に走った。当時の温泉村の日誌や伝承によると、小田原中学(現・小田原高校)の陸上選手らが宮ノ下からたいまつを持って伴走したという。
住民の応援では、大平台の太鼓や湯本のマーチングバンドの写真を展示。住民はコースの除雪にもしばしば参加してきた。学芸員の高橋一公(かずきみ)さんは「町民が駅伝に協力し、おもてなしをしてきたことを企画展で伝えたい」と話した。
企画展は28日まで。今後の休館は4日と10日以降の水曜。問い合わせは資料館(0460・85・7601)へ。(村野英一)