23年末にJRAの各種リーディングが発表されたが、ここでは少し違った視点から「珍リーディング」を紹介したい。  まずは出走回数から。ここは20戦でクリノキングボス(牡6、美浦・天間昭一厩舎)が、2位に3戦の大差を付けて圧勝した。10月以…

 23年末にJRAの各種リーディングが発表されたが、ここでは少し違った視点から「珍リーディング」を紹介したい。

 まずは出走回数から。ここは20戦でクリノキングボス(牡6、美浦・天間昭一厩舎)が、2位に3戦の大差を付けて圧勝した。10月以外は毎月走って、芝18戦、ダート1戦、障害1戦の計20戦。若手ジョッキーを中心に13人が手綱をとったのも興味深い。残念ながら6着が最高着順だったが、24年は掲示板、さらには20年8月以来となるJRAでの勝利を目指してほしい。

 2位は17戦のチャイボーグ(牝3、美浦・的場均厩舎)で、7月に未勝利を勝っているところに価値がある。22年に18戦でトップだったブランデーロック(牡4、美浦・小桧山悟厩舎)は16戦で5頭横並びの3位。22年は未勝利だったが、23年は堂々の2勝。12月28日のファイナルSではラストランとなった田中勝春騎手のパートナーを務めるなど、“連覇”は逃したが充実の1年だった。

 続いては1番人気での出走回数だ。こちらは8戦のエランティス(牝3、栗東・杉山晴紀厩舎)が制した。特筆すべきは4月のデビューから8戦連続で1番人気に推され、今も継続中であること。2勝クラスへの昇級戦となった前走では初の馬券圏外となる10着に敗れているので、次走はストップの可能性が高そうだが…。

 最後に1番人気限定の騎手リーディングを見たい。ここはリーディング2位だった川田将雅騎手が110勝を挙げて、リーディング首位のC.ルメール騎手(104勝)を逆転した。注目はルーキーだった田口貫太騎手で、1番人気に20回以上騎乗した騎手に限れば、福永祐一元騎手と並んで勝率トップタイの50%。単勝回収率も2位の130%をマークした。24年も人気馬で勝ち切ることができるか、要注目となる。

※各馬の年齢は23年時点