このほど、イクイノックスが社台スタリオンステーションにスタッドインする様子をnetkeibaTVで配信。馬房で佇む様子のほか、スタッフが質問に答える形で、同馬の近況を明かした。 ■社台SSスタッフ「物おじせず堂々とした振る舞い」 …

 このほど、イクイノックスが社台スタリオンステーションにスタッドインする様子をnetkeibaTVで配信。馬房で佇む様子のほか、スタッフが質問に答える形で、同馬の近況を明かした。

■社台SSスタッフ「物おじせず堂々とした振る舞い」

──到着時の印象はいかがでしたか?
「ジャパンカップの舞台で見て以来でしたが、その時の疲れが大きく残っているような印象はなく、ラストラン後から引退式を終えるまで、素晴らしいサポート体制の中で過ごしてきたのだと実感しました」

──到着時はどんな様子でしたか?
「初めて踏み入れる土地に多少の戸惑いがあったとは思いますが、過剰にテンションが上がる様子などは全く無く、大変落ち着いた様子でした。先輩種牡馬たちがズラリ並んでいる厩舎に入っても、物おじせず堂々とした振る舞いを見せてくれました。現在も到着時と変わらず落ち着いて、ゆったり過ごしています」

──父キタサンブラックと似ている点・違いを感じる点はありますか?
「体高があり、スラリとしたスケール感のある馬体を軽快に動かすさまは、父譲りだと思います。その中でも異なるポイントもあり、馬体各所や歩様を見ていると、キングヘイローやトニービンをはじめ、血統表にある様々な馬の要素を感じることができます」

──現時点で感じるイクイノックスの特徴があれば教えてください
「入場直後のため、この馬ならでは、という特徴をまだ明確には答えられませんが、日本の馬産ならではの特徴が生んだ名馬なのだと考えています。レースでのパフォーマンスや、馬体、歩様を見ると、血統表にある個性の強い各馬の要素が高いレベルで融合したことで、全ての能力メーターが振り切れたような、あの走りができたのだと思えてきます。

5代血統表を見渡すだけでも、3頭の凱旋門賞馬やキングジョージ勝ち馬といった欧州の名馬がいて、それでいて名スプリンターの血も複数持ち、もちろんサンデーサイレンスが生み出したディープインパクトの兄、そして名種牡馬ヌレイエフの血も流れていて...。様々な血脈をバランス良く織り重ねたような構成で、全てを良いとこ取りしたような馬なのだと思います」

──馬房の場所はどちらですか?
「キタサンブラックの向かいの馬房に入りました。どちらも名競走馬であることは間違いありませんが、すでに父はトップサイアーとしての地位を確立しています。父の日々の生活や振る舞いを見ながら、自身もトップサイアーへの階段を順調に登って行ってくれたらと思います。」

──今後への期待をお願いします
「まずは毎日健康に過ごしてほしいと心から思いますし、そのうえで自身の競走能力が高いレベルで産駒に受け継がれていくことを願っています。競走馬としても、種牡馬としても競馬史に残る名馬になってくれたらと願っています」