【島根】来年2月にカタール・ドーハで開かれる世界水泳選手権に出場する加藤理さん(28)が、飯塚俊之・出雲市長を訪問した。地元で育った遅咲き選手は「ドーハでも自分らしく」と決意を示しつつ、パリ五輪での活躍を視野に入れている。 今年のジャパン…
【島根】来年2月にカタール・ドーハで開かれる世界水泳選手権に出場する加藤理さん(28)が、飯塚俊之・出雲市長を訪問した。地元で育った遅咲き選手は「ドーハでも自分らしく」と決意を示しつつ、パリ五輪での活躍を視野に入れている。
今年のジャパンオープンで100メートル背泳ぎで3位、200メートル背泳ぎで2位。いずれも自己記録を大幅に更新した。来年3月にはパリ五輪の代表選考会を控えており、「世界水泳で経験を積み、パリで活躍できるように努めたい」。飯塚市長は「市民みんなで応援している」と励ました。
山陰パナソニックとスポンサー契約を結びながら競技を続け、28歳にして初めて日本代表に選出された。「2月に右肩に大けがを負ったが、かえって薬になった」。3カ月間泳げなかったが、栄養面を見直し、筋力トレーニングや有酸素運動などを通じて基礎体力の強化を図ったことが奏功したという。
身長170センチ、体重64キロ。競泳選手としては小柄だが、全身を使ったスケールの大きな泳ぎで、終盤に追い込んでゆくのが持ち味だ。「選手人生としても終盤に追い込み、最後に花を咲かせたい」と意気込む。(木元健二)