石川県津幡町出身の力士・大の里(23)=本名・中村泰輝、二所ノ関部屋=が、大相撲初場所(来年1月14日初日)で新入幕を果たす。初土俵から所要4場所での入幕は、昭和以降で3位タイの「スピード出世」。年末に合わせて帰郷し、支援者の前で「応援さ…

 石川県津幡町出身の力士・大の里(23)=本名・中村泰輝、二所ノ関部屋=が、大相撲初場所(来年1月14日初日)で新入幕を果たす。初土俵から所要4場所での入幕は、昭和以降で3位タイの「スピード出世」。年末に合わせて帰郷し、支援者の前で「応援される力士に。いい相撲で勝ち越しを目指して頑張る」と意気込んだ。

 28日夜、町福祉センターで後援会の設立総会があり、町長をはじめ約300人が参加。角に松明(たいまつ)を付けた「火牛(かぎゅう)」をあしらった化粧まわしが贈られ、町広報特使の委嘱状も交付された。「火牛」は、町が舞台となった源平合戦で、源義仲が敵陣を攻めた際に用いたと伝わる。

 大の里は「かっこいい。火牛は他の町にないものなのでリクエストした。みなさんの応援パワーは届いている」と喜んだ。まわしは初場所から付ける予定だという。

 大の里は身長192センチ、体重183キロと大型で、アマチュア相撲界で活躍。師匠の元横綱・稀勢の里から指導を受け、得意の突き押しやスピードを生かした相撲に磨きをかけている。(土井良典)