バスケットボールの第76回全国高校選手権(ソフトバンク ウインターカップ2023、朝日新聞社など特別協力)は29日、東京体育館で男子決勝があり、福岡第一が63―53で福岡大大濠を下し、4年ぶり5度目の優勝を果たした。両校が決勝でぶつかるの…

 バスケットボールの第76回全国高校選手権(ソフトバンク ウインターカップ2023、朝日新聞社など特別協力)は29日、東京体育館で男子決勝があり、福岡第一が63―53で福岡大大濠を下し、4年ぶり5度目の優勝を果たした。両校が決勝でぶつかるのは19年大会以来、2度目だった。

 福岡第一出身で日本代表ポイントガードの河村勇輝選手(22)=横浜ビー・コルセアーズ=が試合前、大会アンバサダーとして取材に応じ、両校に「全力で戦ってもらえれば、自分はそれが一番幸せ」とエールを送っていた。

 一問一答は次の通り。

 ――ウインターカップはどんな舞台でしたか?

 「昔から憧れの舞台ではあった。自分が初めてコートに立ったときは本当にうれしさもありました。でもコートに立ってみて、こんだけ偉大な大会なんだなって。プレッシャーもかかるし、たくさんの思いが詰まった大会なんだなって感じました」

 ――決勝に進んだ2校へエールをお願いします。

 「最後まで戦えるのはこの2校しかない。チームメートと一緒に戦える時間を大切にしてほしい。勝負事なので、どっちかが勝ってどっちかが負ける。悔しい気持ちのあるチームも出てくると思いますけど、この場に立てたこと、最後まで試合ができたことは失われないし、すごくいい思い出になると思う。全力で戦ってもらえれば、自分はそれが一番幸せかなと思います」

 ――自身もこの大舞台で戦った。その経験がいま、どう生きていますか?

 「高校生の舞台で、1万人とかに試合を見てもらいながらできる大会ってのはなかなかない。勝ちたいっていう気持ちがありながらもそれをコートで表現するのってまた別の話になってくると思う。それを高校生でも感じられるのはすごくいい経験になると思います」