バスケットボールの第76回全国高校選手権(ソフトバンク ウインターカップ2023、朝日新聞社など特別協力)第5日は27日、東京体育館であり、岐阜県代表は、女子準決勝で岐阜女子が76―46で札幌山の手(北海道)に勝ち、4年ぶりの決勝進出を決…

 バスケットボールの第76回全国高校選手権(ソフトバンク ウインターカップ2023、朝日新聞社など特別協力)第5日は27日、東京体育館であり、岐阜県代表は、女子準決勝で岐阜女子が76―46で札幌山の手(北海道)に勝ち、4年ぶりの決勝進出を決めた。5年ぶりの頂点をめざし、28日の決勝で2連覇を狙う京都精華学園と戦う。男子準々決勝では、初めて8強に進んだ美濃加茂が接戦の末、77―81で2年前の覇者の福岡大大濠に敗れた。(上山浩也)

 ■岐阜女子

岐阜女子が、1年前の準決勝の雪辱を果たした。

 くしくも今回4強に残った高校は昨年と一緒で、組み合わせも、第1試合の勝利校も同じ。だが、そのあと第2試合でプレーした岐阜女子は違った。30点差で敗れた昨年とは逆に、30点をリードして快勝した。

 14得点した柴田緑選手(3年)は、昨年の準決勝は4分弱の出場で無得点だった。「何も出来ずに悔しかった。次は絶対に自分が主力になって、チームを勝利に導ける選手になるんだと思って練習してきた」

 前日の準々決勝で、宿敵・桜花学園(愛知)に大逆転勝利を収めたが、「気持ちを切り替えて、一から自分たちのバスケをしようとみんなで話した」。チームの持ち味である堅守で、足でかき回すのが得意な相手に攻撃のリズムをつかませなかった。

 決勝で戦う京都精華学園には今夏の全国高校総体でも、秋のトップリーグでも惜敗している。柴田選手は「次こそ絶対に勝つ気持ちでウインターカップに来ている。これまで支えてくれた人に、日本一になって恩返ししたい」。

■美濃加茂

 第1クオーター(Q)を終えて33―18。過去に11度も決勝に進んでいる強豪・福岡大大濠に、初めて8強まで進んできた美濃加茂が15点のリードを奪った。

 だが、そこから相手に底力を見せられた。第2Q終了時に3点差まで詰め寄られる。そして、最後は、わずかに及ばなかった。

 男子は前日の3回戦までは四つのコートで試合を並行して行うが、8強からは「メインコート」で1試合ずつ戦う。去年はその一歩手前の3回戦で敗れており、北條彪之介主将(3年)は「映像でしか見たことがなかったメインコートで戦えるんだと、試合前からワクワクしていた」。敗れたものの、序盤の猛攻と終盤の奮闘で、強敵を最後まで苦しめた。

 北條主将は「悔しいけれど、ベスト8に入れたことは誇り」。後輩たちには「来年はベスト4、優勝をめざして欲しい」。林龍幸監督も「初めてメインコートまで来て、本当によく頑張った。下級生は、この悔しさと経験をつなげてくれると思う」と話した。