今週の木曜日は、中山競馬場でホープフルS(GI・芝2000m)が行われます。  ホープフルSがGIに昇格した17年以降、前走2着以内の馬が5勝2着6回3着6回と圧倒。来年のクラシックを見据える素質馬が一堂に会する一戦ですので、高い能力や…

 今週の木曜日は、中山競馬場でホープフルS(GI・芝2000m)が行われます。

 ホープフルSがGIに昇格した17年以降、前走2着以内の馬が5勝2着6回3着6回と圧倒。来年のクラシックを見据える素質馬が一堂に会する一戦ですので、高い能力や素質を備えている事が好走の条件と言えるでしょう。

 一方、前走3着以下で好走したのは昨年の優勝馬ドゥラエレーデのみ。ドゥラエレーデの前走はレベルが高いとされる東京スポーツ杯2歳Sで4着。勝ち馬とは僅差の競馬をしており、十分な能力を備えている事は証明していました。

 ホープフルSでは前走で連対している馬に注目し、前走3着以下に関してはそのレースのレベルをしっかりと把握する事が重要と言えそうです。昨年は大波乱の結末となりましたが、今年も思わぬ穴馬が激走するかもしれませんし、過去傾向を踏まえた上で予想は組み立てたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走GIII以下で3着以下
[0-0-0-20]複勝率0%
該当馬:サンライズジパング、テンエースワン、ディスペランツァ、ホルトバージ、レガレイラ
(過去の該当馬:17年フラットレー3番人気13着)
※特に言及のない限り、データはGIに昇格した2017年以降の過去6年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるレガレイラが該当しました。

 先述したように前走で3着以下の馬は不振傾向にあります。レガレイラの前走はリステッド競走のアイビーSで3着と連対する事が出来ませんでした。

 GII以上のレベルの高いレースであれば3着でも一考の余地はありましたが、それよりも格下のレースで連対出来ていないのは大きな割引材料と言わざるを得ません。

 さらにそのアイビーSで先着を許した2着ホウオウプロサンゲは、次走の京都2歳Sで9着という結果に終わっています。アイビーSのレースレベルにも疑問符が残る中での結果ですので、高い評価を与える事は出来ません。

 今回は前回よりも格上のレースでもあり、メンバーレベルも上がります。そんな中、前回よりも着順を上げる事はイメージしづらいのが正直なところ。しかも、上位人気が有力視されていますし、妙味を考えれば軽視するのが正解と言えるのではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。