バンタム級に続き、スーパーバンタム級でも4団体統一王者になった井上尚弥は、少なくとも2024年中はスーパーバンタム級にとどまる見込みだ。強敵との防衛戦を重ねていく。 次戦は来春に予定し、対戦候補にはWBC同級1位で指名挑戦権を持つルイス・…

 バンタム級に続き、スーパーバンタム級でも4団体統一王者になった井上尚弥は、少なくとも2024年中はスーパーバンタム級にとどまる見込みだ。強敵との防衛戦を重ねていく。

 次戦は来春に予定し、対戦候補にはWBC同級1位で指名挑戦権を持つルイス・ネリ(メキシコ)、WBA同1位のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)の名前が挙がる。

 ネリは18年、日本であった山中慎介とのWBCバンタム級タイトル戦の計量で上限体重を1回目で2・3キロ、2回目でも1・3キロ超過し、王座を剝奪(はくだつ)された。

 この一件で日本ボクシングコミッション(JBC)はネリに、無期限の日本での活動停止処分を科していたが、JBCは「ネリ側から処分解除を求める書面が届けば、組織内で検討する」という。

 会場は、5万人超が収容可能な東京ドームが検討されている。

 ここ3戦、井上の試合は収容人数約1万5千人の有明アリーナで開催されたが、チケット申し込みが10万件を超え、プラチナチケット化していた。

 ボクシングの試合を東京ドームで開くのは1990年2月のマイク・タイソン対ジェームス・ダグラス戦以来、約34年ぶりになる。

 井上とプロモート契約を結ぶ米興行大手トップランク社の創業者、ボブ・アラム氏は24日に、「サウジアラビアのエンターテインメント事業の責任者が井上尚弥の試合開催に興味を示している」と明かした。

 サウジアラビアは近年、巨額の報酬を用意して、サッカーの大物選手を獲得したり、ボクシングのビッグマッチを誘致したりしている。

 来年後半以降、サウジ・マネーが井上にも届く可能性はある。