仙台市出身の人気プロフィギュアスケーター・羽生結弦さんが、2024年1月から同市のLINE公式アカウントに登場することになった。初回は1月10日正午の予定で、市政にからむ羽生さんのショートメッセージ動画を配信するとしている。 同市の発表に…

 仙台市出身の人気プロフィギュアスケーター・羽生結弦さんが、2024年1月から同市のLINE公式アカウントに登場することになった。初回は1月10日正午の予定で、市政にからむ羽生さんのショートメッセージ動画を配信するとしている。

 同市の発表によると、10日の動画配信に続き、17日正午には、防災などを題材に公式アカウントの機能を紹介する羽生さんの写真付きの記事を出す。配信の間隔は不定期だが、24年中に5回程度の連載記事を予定しているという。

 市の公式アカウントの「友だち」数は12月25日時点で約5万2千人。観光アンバサダーも務める羽生さんの力を借りて「より多くの人に観光や防災情報を届けたい」(市担当者)と話す。仙台市居住かどうかに関係なく、「友だち」追加すれば、動画や連載は読める。市が26日に羽生さんの登場を公表して以降、登録者数は約5万7500人に増えたという。

 同市はまた、24年1月号の市政だよりの表紙に羽生さんを起用し、巻頭特集で郡和子・仙台市長との対談を4ページ掲載することも発表した。羽生さんは地元・仙台や東日本大震災、スケートへの思いなどを語った。

 市政だよりの冊子版は26日から住民への配布が順次始まったほか、PDF版も市ホームページから見られる。また、郵送で申し込めば冊子版を先着順で送る特別な対応も取るという。ただ、転売や無断転載をしないよう呼びかけている。

 羽生さんのX(旧ツイッター)の公式アカウントには同日、本人の署名付きで、「仙台市政だより1月号の表紙を務めさせていただきます! 恐れ多くも仙台市長と対談させていただきました! 郡市長、仙台市の皆さま、ありがとうございました!」とのメッセージが投稿された。

 市は、紙幅の関係で割愛された場面の動画も1月31日、市のYouTubeアカウントで公開するとしている。(平川仁)