本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。  今週の重賞競走は木曜日のホープフルステークス(GI)のみ行われますので、中山競馬場が舞台となる2歳中距離王決定戦ホープフルSを…

 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。

 今週の重賞競走は木曜日のホープフルステークス(GI)のみ行われますので、中山競馬場が舞台となる2歳中距離王決定戦ホープフルSを取り上げます。まずは過去の傾向から。

 ホープフルSがGIに昇格した17年以降の6レースでは、前走連対馬が5勝2着6回3着6回と圧倒しています。近況のリズムに狂いがなく、十分な勢いを持って挑む事が好走の条件と言えるのではないでしょうか。

 前走3着以下から唯一馬券に絡んだのは昨年にドゥラエレーデのみ。そのドゥラエレーデの前走は東京スポーツ杯2歳S(GII)で僅差の4着。前走3着以下の馬に関しては、重賞で上位と差のない競馬をして、能力がある事を示している事が重要と言えそうです。

 続いては、ホープフルSがGIに昇格した17年以降の6レースにおける、前走4角での位置別成績です。ホープフルSがGIに昇格した17年以降では、前走4角7番手以内の馬が6勝2着6回3着5回と良績を残しています。ホープフルSの舞台となる中山は直線が短いコースとなっていますので、勝負所である程度の位置につけられる馬に分があると言えるのでしょう。

 一方、前走4角で8番手以下だった馬は18年ニシノデイジーの3着のみとなっています。ニシノデイジーは前走で東京スポーツ杯2歳Sを勝っていましたので、前走4角8番手以下の馬については、重賞でも末脚が通用する事を証明しているのが重要と言えそうです。

 それでは早速ですが、今週のホープフルSでAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。

◆中山芝2000mに高い適性感じる精鋭

シンエンペラー

 前走の京都2歳S(GIII)では中団追走からの差し切り勝ちで重賞初制覇を飾っています。直線では馬群の間を躊躇する事なく割ってきており、精神力の強さが感じられる走りを見せています。

 シンエンペラーの全兄はロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞(G1)を勝っているソットサス。ロンシャン競馬場は起伏の激しくタフなコースセッティングとなっています。中山競馬場も直線に急坂が待ち受けるコースで、瞬発力よりも馬力やタフさが要求されやすい条件と言えます。血統背景を考えればシンエンペラーには向いていそうですし、高い能力も備えているとなれば死角なしで好勝負に期待が高まります。

シリウスコルト

 デビューしてからの2戦は1600m以下の距離に使われて、中団から後ろを追走する形となっていましたが、2000mに距離を延ばした前走の芙蓉S(OP)では一転して先行策を取り押し切っています。2着に2馬身差をつける快勝でしたし、距離を延ばし追走が楽になった事で本来の力を出し切ったと言えます。

 その前走の芙蓉Sは今回のホープフルSと同じ中山芝2000m。前走で今回と同じコースを経験しているのはひとつの強みとなるでしょうし、そこで勝っているのですからすでに適性も証明済みです。前走から相手は強くなりますが、適性の高さを活かした好走に期待したいところです。

ゴンバデカーブース

 新馬戦は京王杯2歳S(GII)の3着馬オーキッドロマンスを寄せ付けない走りで快勝。続く、前走のサウジアラビアRC(GIII)では切れ味抜群の末脚で差し切り勝ち、重賞初制覇を達成。このレースでは東京スポーツ杯2歳Sを勝ったシュトラウスも出走していましたが、その馬を相手にしない走りで完勝。能力の高さを十分に示す一戦となりました。

 ここ2戦は1600mを使われており今回が初めての2000mとなります。これまでのレースを見ると折り合いに不安は感じられませんし、距離が延びても難なく対応してくれるはずです。また、ゴンバデカーブースの母父はディープインパクト。ディープインパクトはホープフルSで活躍馬を多数輩出。父としては2頭の勝ち馬を輩出していますし、母父としても20年2着オーソクレース、22年3着キングズレインと活躍馬が出ています。ホープフルSとの相性は抜群ですし、ゴンバデカーブースにもチャンスは十分にありそうです。