第76回全国高校バスケットボール選手権大会(ソフトバンクウインターカップ2023、日本バスケットボール協会主催、朝日新聞社など特別協力)は25日、女子3回戦で札幌山の手が延長の末、足羽(福井)を94―79で辛くも破り、8強進出を決めた。チ…

 第76回全国高校バスケットボール選手権大会(ソフトバンクウインターカップ2023、日本バスケットボール協会主催、朝日新聞社など特別協力)は25日、女子3回戦で札幌山の手が延長の末、足羽(福井)を94―79で辛くも破り、8強進出を決めた。チームを救ったのは大山瑚南菜選手(3年)だった。

 相手は札幌山の手と同様、外国人留学生といった高身長選手はおらず、高さ不足を攻守の切り替えの速さで補うスタイルの県立高。札幌山の手はこの日、得意とする連携がちぐはぐで、シュート以外でボールを失うターンオーバーが目立った。第4クオーターで悪い流れにのまれる。残り2分20秒で逆転を許すと、最大5点差に広げられた。

 この厳しい局面で冷静さを保てるのが札幌山の手の強さだ。3点を追う残り44秒。それまでゴール下を主戦場にしていた大山選手が外角に開くと、迷わず3点シュートを放ち同点。延長に持ち込むと、最後は相手のミスを逃さず突き放した。

 大山選手は33得点11リバウンドの活躍。2年連続の決勝まであと2勝とした。(佐々木洋輔)