今も昔も有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)で波乱を呼ぶのは中山マイスターだ。00年に13番人気で3着のダイワテキサス、01年に13番人気で2着のアメリカンボス、07年に9番人気で1着のマツリダゴッホ。他にも挙げるとキリがないが、これ…

 今も昔も有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)で波乱を呼ぶのは中山マイスターだ。00年に13番人気で3着のダイワテキサス、01年に13番人気で2着のアメリカンボス、07年に9番人気で1着のマツリダゴッホ。他にも挙げるとキリがないが、これらの馬の共通項は至ってシンプル。中山芝の重賞で複数回の好走歴があったことだ。

 その観点から今年のメンバーをチェックすると、ウインマリリン(牝6、美浦・手塚貴久厩舎)に白羽の矢が立つ。今回と同じ2500mの日経賞の覇者。6歳牝馬ということで下馬評は低いが、14年1着ジェンティルドンナや17年2着クイーンズリング、20年2着サラキアなど、ラストランとなる有馬記念で激走した牝馬は少なくない。最初で最後のコンビ結成となるL.モリス騎手の手腕にも期待しよう。

 血統面からはスルーセブンシーズ(牝5、美浦・尾関知人厩舎)を推したい。ドリームジャーニー産駒は中山芝1800m以上で[13-13-14-59]の勝率13%、複勝率40%と好成績。サンプル数は少ないが、2500mでも[0-2-1-2]と相性の良さを示している。そもそも、ドリームジャーニー自身が有馬記念の勝ち馬なので、このコースは合う可能性は高い。また、母の父クロフネも中山芝2500mで[4-2-5-15]の勝率15%、複勝率42%と優秀。したがって父ドリームジャーニー×母の父クロフネは中山芝2500mの黄金配合といえる。

 並み居る強豪牡馬を蹴散らし、中山マイスターの牝馬2頭が波乱を呼ぶのか。穴党の皆さんは是非とも注目してほしい。