友道康夫厩舎が有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)にに個性あふれる3頭出しで挑む。  エース格は何といっても昨年の日本ダービー馬ドウデュース(牡4)だ。昨秋以降はリズムが悪く、京都記念を制してはいるものの、GIでは厳しい結果が続いた。…

 友道康夫厩舎が有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)にに個性あふれる3頭出しで挑む。

 エース格は何といっても昨年の日本ダービー馬ドウデュース(牡4)だ。昨秋以降はリズムが悪く、京都記念を制してはいるものの、GIでは厳しい結果が続いた。ドバイターフは直前で出走取消、天皇賞(秋)はレース当日になって武豊騎手が負傷して戸崎圭太騎手に乗り替わりになる7着など、アクシデントも重なった。ただ、前走のジャパンCは復調を感じさせる4着。レースぶりや体型を見る限り、マイラー気質が強くなっているので、今回は100mの距離延長がカギだが、主戦の武豊騎手とのコンビ復活は心強い。日本ダービー以来のGI3勝目に期待だ。

 穴党ならヒートオンビート(牡6)に注目。GIIの大将格のようなキャラクターだが、GIでも昨年の天皇賞(春)で4着の実績あり。何よりの推奨材料は距離実績で、2500mでは重賞ばかりを6戦して[1-1-3-1]の複勝率83%。不良だった今年の日経賞を除くと馬券圏内を外したことはなく、3連複のヒモに加えておいて損はないだろう。

 もう1頭のハーパーは今年のクイーンSの覇者。その後のGI戦線では主役になれなかったが、桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着、エリザベス女王杯3着と、距離やコースを問わず、堅実な走りを見せた。17年2着のクイーンズリング、20年2着のサラキアのように、時々牝馬が穴をあけるのがグランプリ。こちらも押さえには入れておきたい存在だ。

 ちなみに86年以降の有馬記念で、同一厩舎の3頭出し以上は延べ11厩舎あって、そのうち4回は勝ち馬が出ている。友道厩舎が延べ16頭目の挑戦で有馬記念初制覇なるかにも期待がかかる。

【有馬記念の同一厩舎3頭出し以上】※86年以降
・04年…藤沢和雄厩舎(1着ゼンノロブロイ、12着ピサノクウカイ、15着コイントス)、橋口弘次郎厩舎(4着ダイタクバートラム、8着ツルマルボーイ、9着ハーツクライ)
・07年…角居勝彦厩舎(5着ポップロック、11着ウオッカ、12着デルタブルース)
・11年…池江泰寿厩舎(1着オルフェーヴル、3着トゥザグローリー、5着トーセンジョーダン)
・12年…池江泰寿厩舎(2着オーシャンブルー、13着トレイルブレイザー、16着トゥザグローリー)
・13年…池江泰寿厩舎(1着オルフェーヴル、8着トゥザグローリー、12着ラブリーデイ、14着トーセンジョーダン、15着ダノンバラード)
・14年…池江泰寿厩舎(2着トゥザワールド、11着サトノノブレス、16着オーシャンブルー)、角居勝彦厩舎(5着エピファネイア、6着ラキシス、9着デニムアンドルビー)
・15年…池江泰寿厩舎(5着ラブリーデイ、6着トーセンレーヴ、15着オーシャンブルー)
・16年…池江泰寿厩舎(1着サトノダイヤモンド、5着ミッキークイーン、13着サトノノブレス)
・19年…友道康夫厩舎(3着ワールドプレミア、6着シュヴァルグラン、10着エタリオウ)