12月24日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。年の瀬を飾る大一番にハーパー(牝3、栗東・友道康夫厩舎)が岩田望来騎手とのコンビで出走を予定している。  ハーパーは父ハーツクライ、母セレスタ、母の父Jum…

 12月24日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。年の瀬を飾る大一番にハーパー(牝3、栗東・友道康夫厩舎)が岩田望来騎手とのコンビで出走を予定している。

 ハーパーは父ハーツクライ、母セレスタ、母の父Jump Startという血統。母は亜の2歳牝馬チャンピオン。半姉に昨年のJBCレディスCを制したヴァレーデラルナがいる。

 22年11月に阪神競馬場で行われた2歳新馬でデビュー。中2週で臨んだ未勝利戦で初勝利を挙げると、翌年はクイーンCへ出走。初タッグとなった川田騎手と、残り300mからの激しい追い比べを制し重賞タイトルを獲得した。その後は牝馬三冠路線へ進み、一冠目の桜花賞では4着に敗れるも、オークスでは2着に好走。秋華賞でもしぶとく粘り3着と、堅実な走りを見せた。古馬との初対戦となった前走のエリザベス女王杯でも3着に健闘。デビューから7戦して3着を外したのは1回のみと、世代ではもちろん、古馬相手でも通用する実力を示している。

 有馬記念といえば、エリザベス女王杯組がたびたび好走している舞台。昨年のエリ女を制したジェラルディーナが出遅れながら3着に入ったのは記憶に新しいが、20年のサラキアはエリ女2着→有馬で11番人気2着、17年のクイーンズリングはエリ女7着→有馬2着と、前走着順や人気を問わず侮れない存在だ。牝馬三冠路線ではリバティアイランドの脇役に甘んじたハーパーだが、来年以降のリベンジに向け、まずは“世代ナンバーツー”の証明といきたい。