今週の土曜日は、阪神競馬場で阪神カップ(GII・芝1400m)が行われます。  過去の阪神Cを見ると、昨年は11番人気のラウダシオンが3着に好走していますし、19年は10番人気メイショウショウブが3着と好走。18年には三連単34万馬券、…

 今週の土曜日は、阪神競馬場で阪神カップ(GII・芝1400m)が行われます。

 過去の阪神Cを見ると、昨年は11番人気のラウダシオンが3着に好走していますし、19年は10番人気メイショウショウブが3着と好走。18年には三連単34万馬券、13年が三連単32万馬券と高配当決着になっています。

 これは阪神Cが阪神内回りの芝1400mという特殊な条件下で争われるのが要因ではないでしょうか。内回りで立ち回りの巧拙が問われますし、非根幹距離の1400mへの適性も求められます。

 過去10年の阪神Cでは4角7番手以内の馬が8勝2着8回3着6回と好成績。単勝回収率146%、複勝回収率102%と優秀な数値をマークしています。前走4角の位置取りを見ても7番手以内の馬に良績が集中していますので、勝負所である程度の位置につけられる馬を中心に予想は組み立てたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走4角13番手以下
[0-0-0-30]複勝率0%
該当馬:エイシンスポッター、グレナディアガーズ、ミッキーブリランテ、ルプリュフォール、ロータスランド
(過去の該当馬:19年スマートオーディン4番人気8着、18年ムーンクエイク4番人気14着、15年ダノンシャーク4番人気15着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるグレナディアガーズが該当しました。

 先述したように阪神Cは阪神内回りで立ち回りの巧拙が重要な一戦です。外回りに比べて直線も短いので、後方一辺倒の馬は持ち味を活かし切れず結果が出ていないと考えられます。

 過去の該当馬で挙げたスマートオーディン、ムーンクエイクは芝1400mでの重賞を勝っており、高い距離適性を有していた馬。ダノンシャークはGI勝ち馬で高い能力を備えている馬でした。しかし、これらの馬ですら凡走しているというのは、前走で後方からの競馬を経験している事がマイナスに作用している証拠と言えます。

 グレナディアガーズのここ2戦は、スタートで出遅れや行き脚がつかずに後方からの競馬を余儀なくされています。ゲートの不安が付きまといますし、信頼は置きづらいのが正直なところです。

 人気ほどの妙味は感じられませんし、ここは思い切ってグレナディアガーズの評価を下げて、予想を組み立てるのが最善と言えるかもしれません。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。